*Snow falls 【浦/島/坂/田/船】

24話# ページ24

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　｢私のこと理解してるなんてまさか、ストーカーか？！｣



…ここで、ストーカーだと言ったらAはどんな顔をしてくれるのだろうか。きっと、固まって冗談だと苦笑いするのだろう。恐怖心によって蒼く染められた綺麗な顔をして。



　｢ストーカーなんてするわけないやん笑｣

　｢やんな｣



僕の返事に満足したのかまたチップスを食べ出す彼女。怖いことを考えていたなと自分で理解しながらミルクティーを喉に通す。



　｢坂田、チップスあげる｣

　｢ええんかっ！？ よっしゃ〜ラッキー｣



愛してる、なんて言って坂田はAから逃げたけれど、生憎彼女は愛してるの意味を履き違えたみたいだ。そりゃ、これだけ僕たちが苦戦してるのだから簡単にはいかない。



簡単にいくなら、ここまでしない




　｢…今日だけ、やんな｣


来年受験生となる僕たちには時間がない。今日というチャンスを逃せばもう。




　(独り占めしたい、なんて我が儘。


聞いてくれるやろか)

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