5:お出迎え ページ7
そして...
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
｢｢...あ｣｣
帰ってきてしまった...
｢...出てくるね｣
秋斗｢なら料理完成させとくね｣
｢了解！｣
そうして私はインターホンを放置してまっさきに玄関に向かう。そして思いっきりドアを開けた。
昴｢───ただいま、若葉｣
｢おかえり、兄さん｣
昴｢っ〜！可愛い！｣
そう言いながら兄さんに思いっきり抱きしめられる。ふんわり優しい香水の香りが...ん？香水...？
｢兄さん...恋人できたの？｣
昴｢へ？...なんのこと？！｣
｢だって兄さん香水つけないのに香水の香りする...｣
昴｢あぁなるほどね。最近つけるようになったんだ。｣
｢そうだったんだ！この香り好きだなぁ...｣
昴｢若葉が好きそうだから付けてるんだ♪実際僕も好きだしね｣
｢なるほど！あ、ごめんね！荷物持つから入って！｣
昴｢気にしなくて大丈夫だよ？｣
｢いいの！...お疲れ様、兄さん｣
そうして私は半ば無理やり鞄を持ち、兄さんの手を引いて家に入る。
昴｢お邪魔します｣
秋斗｢！すーくんおかえり〜！｣
秋兄が兄さんに抱きつく。背ぇ高いな...
昴｢！秋兄！帰りました！｣
兄さんはすごく嬉しそうに抱き返している。
秋斗｢ごめんね、後ちょっとでできるから手洗いとかしておいで｣
昴｢はい！｣
そうして兄さんは洗面台に向かった。
｢何か手伝うことは？｣
秋斗｢食器取ってー！｣
｢はーい！｣
そして、私たちは爆速で準備を終わらせた。
昴｢ただいまー｣
秋斗｢すーくんおかえり！｣
｢おかえりなさい会やるよ！はい！｣
私は兄さんに『本日の主役』と書かれているタスキを渡す。
昴｢わぁ...！ありがとう！｣
兄さんはすぐさまタスキを掛ける。
秋斗｢すーくんの好きなものばっかり作ったからね！｣
昴｢秋兄...ありがとうございます！｣
満面の笑みの兄さんを私は取り逃さなかった!!!
ｶｼｬｯ
｢ふふん♪さ、食べよ！｣
秋斗｢そうだね。｣
昴｢うん！｣
そして、各自が座る。
｢せーのっ｣
｢｢昴兄さん/すーくんおかえりなさい！｣｣
昴｢っ〜！...ただいま！｣
兄さんが大号泣している中、おかえりなさい会は始まった。
続く
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作者名：若葉 | 作成日時：2022年2月1日 22時
