【ヒロアカ】【第五人格】我が個性、我が人格 (ページ10)

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「えっ何してるの？がっこーは？」

その声でハッと目を覚ますと、私は先程ノートンとぶつかった廊下の一角で突っ立っていた。

手元を確認すると、そこにはしっかりと猫背先生に渡された体操着が握られていた。

「ねえってば。」

私の足元でスカートの裾を無神経にもグイグイと引っ張る方を見下ろすと、私の半分程しかない身長をしたズタ袋の顔がこちらを見上げていた。

『やっほロビーくん。今部屋借りてもいい？』

手に持っていた体操服を見せてそう言うと、ズタ袋の少年、ロビーくんはすぐに私の言わんとしている事を察したらしく「いいよー！」と言うが早いか、廊下内のひとつの扉まで私の手を引いて歩きだした。

扉の前に着くとロビーくんはもう片手で引きずっていたオノを床に刺して器用にその上に乗っかってドアノブを回した。

そ、そんなことしなくても私が開けるのに…。と、この部屋に来て床にできたオノの刺し跡を見るたびに思うのだが、ロビーくん本人はオノを刺して乗る、という工程が楽しいらしく一歩も譲ろうとしない。

私は本人が楽しいならいいか…と思っているのだが、床が崩れそうになる度に床板を張り替えてくれているリッパーの身にもなって欲しい。
リッパーはその度にロビーくんを叱っているが全く持って効果はない。ご愁傷様。

ちなみに一緒に張り替えを行うレオパパやノートン、ルキノさんは比較的ロビーくんに甘い為あまり強く叱らない。
…ロビーくんがリッパーの言う事聞かない原因これでは？そういうとこやぞ3人共。

………そもそもの話として、オノは子供が持ち歩く物ではないとかそういう事を気にしてはいけない。