【ヒロアカ】【第五人格】我が個性、我が人格 (ページ24)

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ゴール地点へ(無理やり)飛ばしたパペットがムクリと膨らんだ瞬間に位置転換を行えば、あら不思議、あっという間にゴールに到着。

私がいたところに急にパペットが来て先生びっくりしただろうな。ごめんよ先生、“瞬間移動“つんでたの忘れてたわ。長距離走があったらそこで使おう。

＿＿『記録3秒だったよ。やったねパピー』

＿＿「…うん…良い結果が出せたのならこちらも嬉しいが、これじゃあいつかパペットが壊れるな…」

＿＿『あ、そうか、ごめん気をつけるわ』

＿＿「まあ荘園で直せない事もないが、程々にね」

＿＿『はーい』

「…さん……竪琴さん！」

『へ？』

ハッと意識を現実へ戻すと不安そうに私の顔を覗き込むモサモサ頭くんがひとり。誰でしたっけ。

「あの…大丈夫？次の種目体育館だけど…」

『お、そうなん？ありがとね』

「い、いえ！それよりさっきの…」

「また考え事か？除籍宣告で混乱するのは分かるが良くないぞ竪琴君」

『ん、…ええと、飯田くん。よし、覚えてた』

「マイペースだな君！」

『ごめんごめん。気をつけるよ』と手を合わせて言うと横から不安そうな顔をした百ちゃんがやって来た。

「また個性の反動ですの？やっぱり見ていて少し不安ですわ…」

「何？そうだったのか？！そうだと知らずに俺は…！」

『あ、全然、気にしないで。反動というか…癖に近い感じだから』

百ちゃんに「それはそれで不安」という顔をされてしまった。そうだよね私も思う。

「ダメじゃん」という誰かしらのツッコミが荘園から聞こえた。