十六人目の友人 ページ43
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rd『はーい…A、お腹減った？』
「あ、うん少しだけ…」
rd『じゃあご飯食べに行こっか』
「え？」
rd『あ、何か食べたい物あった？』
「あ、いや無いよ…」
rd『…どうした？大丈夫？』
「…うん大丈夫ありがとう、行こっか」
rd『は〜い迷子にならないように付いてきてね〜
それとも手繋ぐ？』
「私、そんなに小さい子じゃないよらっだぁ君」
rd『wwごめんごめん、じゃあ今度こそ行こ〜』
「うん…」
(らっだぁ君が可笑しい
らっだぁ君はここ十何年の間、私を絶対に1人で
外出はさせなかったから、外出もこの小屋から
半径5mほどの範囲だけで、朝昼晩のご飯は毎日
届けてくれていたけど後は最低限の日用品、この
小屋の8割は大量の本……どうしたのかな…)
「…」
(それに今から行くのはきっとお城…お城だって私
は一度しか行った事がない…それも胎児の…記憶が
ない頃に…何か理由があるんだろうけど…私が…
らっだぁ君を困らせるような事はできないから…
聞いた事はない…賢い子だから何か考えがしっかり
あるんだろうな…いつかきかせてねらっだぁ君)
―
「わ、…すごい…」
rd『どーした？』
「私、本でしかお城は見た事がないから…綺麗で
凄く大きいからビックリしちゃって…」
rd『ふ、もしかして我々さんの所初めて行った
時もそんな感じだった？』
「そうなの、皆はきっと私が初めての国だから
緊張してると思ってお城に気をとられてる事には
気づいてなかったと思うんだけど…」
rd『…いんじゃない？気づかれてたら多分だけど
A、恥ずかしかったでしょ』
「そうだね…気づかれてないといいけど…」
rd『気づいてたとしても多分、覚えてないよ』
「気づいてたなら忘れてるといいなぁ…」
rd『はい、そんな心配症なAに朗報でーす
食堂についたのでそろそろ慣れてくださーぃ』
「あ、うん分かったごめんね」
rd『いーよ別に…ほら、入るよ』
「ぁ…」
rd『どーん!!連れてきたよー』
『遅い』
『A様だ…』
『どーせAさんに変な事してたんやろ』
『おぉ…Aさん久しぶりにみた…』
『本当に連れてきたんだな』
『わ、相変わらずらっだぁさんと似てない』
rd『最後〜？失礼な事言ったヤツいたな？？？』
「…ふふ」
rd『ん、席座ろ何処がいい？』
「えっと…」
『初めてなんやし選ぶのむずいやろ』
rd『ん〜、じゃあ緑ときょーさんの横ね』
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作者名：なつき | 作成日時：2022年12月10日 0時
