ひとまず安心 ページ25
_
_
(…というか私だけ赤組だ)
[「赤でした」]
cn[『Aだけ離れちゃったね』]
rd[『誰か話せそうな人いる？』]
[「どうにかします」]
ru[『いなかったのか…』]
1人遅れてしまったものよポンポン返事が飛んできた
らっだぁの問に黒板に書かれた組分けを見ようと
顔を上げたがそもそもらっだぁ達以外にまともに
話せる人がいないことに気付いて見るのをやめた
しばらく会話をしていると鐘が終業を告げた
「ふぅ…」
『Aちゃん』
「!?、…う、鬱さん…コネシマさん」
kn『大丈夫か？』
ut『驚かせてもうた、ごめんなw
Aちゃん組分け何やった？』
「ありがとうございます…えっと、赤組でした」
kn『あ、俺も赤やった』
ut『俺とあおいちゃんは青組やったで』
「青組…緑く、…緑さんとらっだぁと同じですね」
ut『緑くんね、…ん？らっだぁ？』
移動教室の荷物を持って席を立ったその時
肩に置かれた手に驚いて荷物をばら撒いてしまった
振り返ればキョトンとした顔のコネシマと
申し訳無さそうに笑う大先生がいた
慌ててばら撒いた荷物を拾っていれば
二人も拾うのを手伝ってくれた
お礼を言って立ち上がってから質問に答える
さっきは黒板の組分けを見るのをやめたが
コネシマがいるならひとまず安心ができそうだ
大先生にそう伝えれば“緑くん”の名前に笑顔を見せ
“らっだぁ”の名を聞き返してくる
「不満ですか？」
ut『え、らっだぁみたいなノリ』
「冗談です」
kn『あ、…
トントンとショッピ、あとチーノも赤やな』
「えっ…ショッピくんとチーノもですか…？」
ut『あれ、二人と知り合いやった？』
「えと…そんな感じ、です…」
kn『嫌そうやなw』
「い、いや…」
少し考えたあとからかってみるつもりで
そう言えば目を見開いて驚かれてしまった
その反応に内心笑っていれば
コネシマがふと思い出したように呟く
ガチッと動きが止まってコネシマに聞き返せば
コクンとハッキリ頷かれる
視線を泳がせながら小さな声で呟けば
二人にはケラケラ笑われてしまった
「年下って接し方難しくて…」
ut『あー、…人見知り？』
「はい…」
kn『ノリ軽そうやしな…』
「チーノは特に距離の詰め方が…」
ut『…これは第一印象悪めやな』
『…ｯクシュンｯｯｯｯｯｯｯ』
『うるさ』
『コネシマよりええやろ』
『比べる対象悪いぞ』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおい | 作成日時：2024年1月27日 22時
