組分け ページ24
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『__…ということで、体育祭の係決めを行います』
『葵先生、組分けの話は大丈夫ですか？』
葵『そ、そうだった…ごめんなさい！
係決めの前をに組分けについて説明します』
『まぁ、6クラスもあったらなぁ〜…__』
(体育祭…ゲームでは何してたっけ)
控えめに声をかけた委員長の言葉に慌てたあと
お礼を言って先生は再び話し始める
クラスメイトたちは昨年の体育祭の話や
まだ始まってもいない文化祭について話し始めていた
クラスの雰囲気に若干圧倒されつつゲームでの
所謂“体育祭イベ”について思い出そうと頭をひねる
(…あおいちゃんとらっだぁ達のイベント見たいなぁ
あれ好きなんだけど、…どにかして見れないかな…)
葵『結城さんの番ですね』
「え、…あ、はい…えっと赤です…」
葵『赤組ですね…』
(いつの間にか私の方まで来てたんだ…)
ふと思い出した私が体育祭イベで最も好きルートは
トップ5全て裏ルートでの発生イベントだった
しかし現状ではあおいちゃんとらっだぁ達の接触は
あまりなく裏ルートには程遠い
少し前あおいちゃんに興味があった(多分)
らっだぁも最近は無関心で希望は限りなく薄い
ふんふん考えていればいつの間にかくじ引きの箱を
持った先生が目の前に立っていた
慌てて引いたくじは一面真っ赤に染められていた
未だ席替えを行っていない私達のクラスでは
席は出席番号順になっている
私が1人考えている間に随分後半まで
順番は回ってきていたらしく少し驚いた
(…皆は何組だったんだろう)
『Aさん』
「！…緑さん、どうしました？」
md『…スマホ見れますカ』
「？はい」
ふとあおいちゃん含む攻略対象達の組分けが
気になってキョロキョロ視線を動かす
するとたまたまバチッと視線が交わって
緑くんに声をかけられる
どこか申し訳無さそうに
そう言った緑くんを不思議に思いながら返事をした
先生が教卓の方へ戻っていくのを見てから
急いでスマホを起動させる
rd[『俺、青』]
kyo[『白』]
ru[『白だった』]
cn[『俺も〜』]
rd[『え、俺1人？』]
kyo[『どりみー達は？』]
md[『青』]
md[『Aさんまだ引いてない』]
rd[『引いたら教えてって言って！』]
(なるほど、そういうことか)
md『…』
グループで組分けについて話していたらしく
無回答の私に声をかけてくれたらしい
緑くんは何だか終始申し訳無さそうだった
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作者名：あおい | 作成日時：2024年1月27日 22時
