普通の高校生 ページ23
_
_
やいのやいの目の前で騒ぐ推し二人
最初こそ嫌で仕方なかったが段々
犬猫に見えてきたおかげで騒がしさにも諦めがつく
ci『Aさん彼氏とかいたことないんですか？』
shp『お前…』
「…ないかなぁ」
ci『男に囲まれて怖くないですか？』
「うん、…皆優しいから」
shp『…大先生に騙されそうッスね』
「え、今のところ大丈夫…」
踏み込んだ質問にため息をついたショッピくんに
少し同情しつつ答える
ニコニコ一切動かない笑顔のまま聞いてくるチーノに
“元々どんな人か知ってたから”とは言えない
するとジッとこちらを見つめたままショッピくんが
そう呟いた
ci『らっだぁ、ええ思いばっかしとるんやろな〜』
『そりゃあ〜ね、チーノとは違って華があるから』
「あ…」
shp『あれ、らっだぁさん』
ci『うっっっわ、!?…らっだぁやん…』
rd『A攫って何してたワケ？』
「わ、…」
ci『…あ、そういうことか…あー、らっだぁガンバ』
rd『え、何の話？？？』
わざとらしくため息をついたチーノに影がかかる
聞き覚えのある声に顔を見上げれば
チーノの背後で仁王立ち姿のらっだぁが
驚く私達を余所にズンズン近づいてきたらっだぁは
私を腕の中に閉じ込め頭をグリグリ押してくる
ソレを見たチーノは豆鉄砲を喰らった鳩のように
キョトンとしたあと口を開いた
らっだぁはさっきまでの真面目そうな顔を崩して
1%も理解できていなさそうな通常運転で安心する
rd『え、なんなん？』
「分かんない…」
ci『純粋に先輩と親交を深めてただけですよ
ね、Aさん』
「えぁ…」
shp『…俺達もう仲良しですよねー』
「うぁ…ハイ…」
rd『…まぁ、仲良い人増えたんなら良かったじゃん
でも昼は俺らとね〜、残りは俺らと食べよ』
「え、あ、うん…」
再び胡散臭いニコニコの笑顔で聞いてくるチーノ
戸惑っていれば変わらずの無表情で
加勢したショッピくん
ソレを聞いたらっだぁの顔は見えなかったけど
きっと優しい表情で微笑んでくれていた
私の昼食を回収するとそのまま私の手を引っ張った
(後輩ができて話しながらお昼を食べる普通のこと
…少しだけ夢が叶ったような気分…)
「…あ、あの…ショッピくん、チーノ
誘ってくれてありがとう、二人の話楽しかったよ」
ci『！…また話しましょうね！』
shp『いつでも誘いますよ』
rd『…良かったね、A』
「…うん、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおい | 作成日時：2024年1月27日 22時
