②夢より原作優先で軌道修正始めます【wrwrd】【ら運営】 (ページ20)

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新学期ページ20

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『やば、久しぶりじゃん!!』
『課題写させてくれん?』
『海行った時のヤツさぁ〜…__』
(久々だなぁ…)

楽しい夏休みも終わり新学期に入るが
遅刻することもなく登校する

夏休み明けは憂鬱だと誰かが話していたが
クラスメイト達は顔に疲れを表せど皆元気さを
隠しきれていない

なんだかんだ言いつつも皆何かのために学び舎に
足を運ぶあたり偉いなと教室を見て思う

『あ、おはようA』
「？…あ、…コネシマさん…お、おはようございます」
kn『…ずっと思ってたんやけどA
来るのいつも早いよな、何し…__』
『コネシマさん』

ふと声をかけられて振り返ると今しがた登校してきた
であろうコネシマの姿

少し驚いてしまったものの声をかけて貰った事が
嬉しかったので気持ち明るめに挨拶を返す

すると暫くジッとこちらを見つめたまま黙っていた
コネシマが不思議そうに口を開くが何かに遮られる

kn『ん？
この時間におるん珍しいな何かあったん？』
『たまたまです、ついでにコレ返しに…』
(あれ？？？…しょ、しょ、ショッピ君!?)
kn『おぉ、助かるわ』
shp『…珍しいッスね』
(可愛い!!カッコいい!!でも、何で今会うかなぁ…
会いたくなかった…また、軌道修正を…)

振り返ったコネシマは扉の奥にいる声の主と
話し始めた

少し相手が気になって壁になっているコネシマを
避けるようにして話し相手の顔を盗み見る

しかしそこにいたのは攻略対象のショッピ君
名を塩戸平和(しおとひらかず)

盗み見たつもりが攻略対象で更に目が合ってしまった
今のところ新学期早々最悪の出会いである

kn『？…あぁ…結城A、クラスメイトな
…らっだぁさん達とかあおいと仲ええねん』
shp『A？…へぇ、あの』
「“あの”って…そんな悪目立ちしてましたか？」
kn『いや？そんなの聞いたことないけどな』
shp『コッチの話です…じゃ、俺行くんで』
kn『ん？あぁ』

ショッピ君の様子に最初こそ不思議そうなコネシマ
だったが私の方を見て納得したような顔をする

顔色1つ変えずに軽い会釈をしてくれるショッピ君

悪目立ちだけはいやだなと不安になってコネシマに
助けを求めたがコネシマも不思議そうに首をかしげた

しかし理解のできない私たちを置いてショッピ君は
一言だけ声をかけて去っていってしまった

(良かった、軌道修正しなくても大丈夫そう…？)