面映ゆい ページ13
_
_
私は最寄りのバス停についてから起こしてもらった
その時既にらっだぁも起きていたが寝起きだからか
何処となく静かだった
緑君とコンちゃんとレウさんとは途中で別れて
家の前まできょーさんとらっだぁに送ってもらって
楽しい楽しい1日は終了した
そして余韻に浸っていれば時間は流れ
夏休みはもうすぐ終わりを迎える頃になっていた
予定と言える予定もあと残り1つになった
(夏祭り…!!!!)
『気を付けてね、行ってらっしゃいA』
「行ってきます」
本日は近くで開催される夏祭りに来ています
そして誰と来ているかと言うと
『Aちゃん！久しぶり！その浴衣可愛いね〜!!
Aちゃんに似合ってる！その髪も…__』
「あ、ありがとう…」
我らが愛しの大天使あおいちゃんでした
可愛い可愛いあおいちゃんと祭りに行くのは
攻略対象の誰かだと願っていた私
しかし直接電話越しの生の声で
“Aちゃんと一緒に行きたいな、ダメかな？”
なんて言われれば答えは1択な訳で負けました
凄く可愛いお顔で両手を握って隅々まで褒めてくれる
ものだから一生の宝物になる事が確定した
しばらく私を褒めてくれたあおいちゃんは
満足そうにニコニコと可愛らしく微笑んでいる
「ありがとう、…凄く嬉しい…でも、あおいちゃん」
『どうしたの？』
「…あおいちゃんは誰よりも可愛いよ…
私には勿体ないぐらい凄く綺麗で可愛い」
『…ほ、本当？…Aちゃんが、…
この色好きって言ってたから良かった…』
「…ありがとう、嬉しい」
とある目標のため今は鼻血を出して倒れるまいと
気合いで耐えきって声をかける
今度は私が両手を握り返して
色々と堪えながら目を合わせて口を開く
優しく返事をするあおいちゃんに
震える声を落ち着けてから自分の言葉で伝える
するとあおいちゃんは少し口をパクパクさせたあと
か細い声で目をそらしてから恥ずかしそうに呟いた
鼻の奥が熱くなるのを感じながらも
息を飲んでからやっとの思いで声を絞り出した
『…い、行こっか…』
「あ、うん」
(顔ニヤけてたかな、…引かれたかなぁ…可愛い…)
顔を真っ赤に染めたあおいちゃんは
私の手を振り切る
少し焦ったがあおいちゃんの方から再び
手を繋ぎ直し歩き始めたので喜びが止まらない
顔は見えないが耳の赤さを指摘されるのは
恥ずかしいだろうから伝えないでおこうと思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおい | 作成日時：2024年1月27日 22時
