②夢より原作優先で軌道修正始めます【wrwrd】【ら運営】 (ページ12)

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不意打ちページ12

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しばらく騒いで海で遊んで気づいた時には
もう帰る時間になっていた

キリのいい所であおいちゃん達と別れて
バスに乗って帰路につく

バスも初めてでドキドキしたのだが
乗ったのは全員で座れる1番後ろの席だった

『ふ、ぁ…』
「…らっだぁ、眠たい？」
rd『んー、…』
「寝ててもいいよ？」
rd『…ん、大丈夫…』
(多分寝るなぁ…)

自分たちしか乗客のいない車中をキョロキョロと
見回していたら隣から欠伸が聞こえてきた

チラッと目をやれば目を擦るらっだぁの姿

声をかければへにゃと平気そうに笑う姿が可愛いが
小さな声でポツリポツリと喋るらっだぁはほとんど
眠っているようなものである

他の四人は各々話したりスマホを触りながらも
らっだぁを横目に気にしているのが分かる

rd『…あのさぁ、…』
「うん」
rd『…可愛いかった、…A、水着…似合ってた…』
「…えっ」
rd『言おうと、…おもって、……』
「…ぁー…」

起きようとしているのか話しかけてくるので返事は
するが会話ができる雰囲気はないので推しの寝顔を
見ようと気が緩るんだのが運の尽き

いきなり褒め言葉が飛んできて脳の処理を急いで
行って終えた頃にはらっだぁは既に目を閉じ夢の中

聞きたい事も言いたい事もあるのに
言い逃げされた気分

恥ずかしさか嬉しさか何か分からない気持ちを
落ち着けようと車内を見渡すが集中できない

それでも気持ちを紛らわせたくて窓に体を寄せて
景色を眺めていれば意識が段々薄れていく

(不意打ちだなぁ…)
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※三人称

小さな寝息をたてて少し前に眠りについた彼女に
起きていた四人の男は目を見開くしかなかった

『コイツ、…爆弾落としたぞ…』
『俺が褒めた時より照れてなかった？』
『起きたら事情聴取スルしかナイ』
『らっだぁ言った事覚えてるか…？』

口から出る言葉は恨みにも聞こえるがその表情は
羨ましそうな照れが移ったようなそんな表情だった

『…起きてない…？』
『ハ？起コソウ』
『おーい』
『…ぁー、おはよう…』

少し動いた彼を見て長身の男が呟くと
三人は彼を起こす

『お前…』
『いや、ちが…
俺も言ったあとに気づいて、…目冴えて…』
『…有罪？』
『有罪ダロ』
『次譲れよ』
『そうするべき』
『はい…』

目を開いた彼の顔は赤く染まっている

四人に詰め寄られると彼は諦めた様に脱力して黙った