過去編5 (暴力的要素あり) ページ37
今は何時だろうか、周りは暗くなっているが正確な時刻までは分からない。あの後、私は彼女達の亡骸を近くの山に埋めた。そしてきちんと校舎裏も綺麗にして元通りにした。
A「ただいま....」
家のドアを開け中に入る。すると中から父が血相変えて出てきた。
父「おい!!今まで何処行ってたんだよ!おかげで飯ねぇじゃねえかよ!!」
そう言って父は私に向けて怒鳴る。父は料理が出来ない為いつも私が料理を作っていて、貧乏な私の家は外食など贅沢な事は出来ず自炊するしかないのだ。私はそんな父に呆れるように笑う。
A「それじゃあ自分で作れば?私に作らせるな」
私がそう言うと父は一瞬黙って直ぐにまた怒号を上げ、私を殴る。殴られた瞬間、あぁこいつは駄目だな。と思い直ぐにポケットに入れて置いたナイフを取り出す。父は私がナイフを取り出したのを驚いたが、直ぐに余裕そうに言う。
父「は、何だそれは?それで脅迫でもするつもりか?やれるものならやってみろ」
父が何故自信ありげなのかが分からない。私は言われるがままに父の腕に切り付ける。
父「くっ.....お前、よくも!!」
そう言って私の持っているナイフを取り上げようとして来たので、それを避けて背中にナイフを刺す。
父「かはっ......!お前.....俺は、お前の.....父親だぞ.....?」
父は倒れながらそう呟く。私は父の意識が無くなる前に耳元に近付き言った。
A「さようなら、私のお父さん」
暫くすると父親は動かなくなってしまった。私はそんな父を無視してリビングへと向かう。やはり父は自炊をしていない様で何もご飯らしき物は無かった。丁度今は食欲が無く別にいらないので、自分に部屋へと向かった。
私はまず汚くなった服を着替えて、全身をタオルで拭いてから自身のベットへと入った。
A「今日は疲れたな......」
私はこれから殺人鬼として生きていくのだろうか?いっその事刑務所で暮らした方がきちんと1日3食も出来て良い生活が出来るのではないだろうか?
《刑務所に入るぐらいならもっと人を殺したらどうだい?》
またあの声がする。元の発端といえばこの声のせいだ、私はこの声と話してみる事にする。
A「あなたは何者?」
《私の質問を無視するのか.....そうだな、私はお前自身と思えばいいさ》
A「私自身....?」
.
過去編END (暴力的要素あり)→←過去編4 (暴力的要素あり)
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - 新しい物語待ってます!頑張って! (2021年9月7日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人)さん» ただいまです!!! (2021年9月7日 5時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - お帰り!!! (2021年9月6日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
腰山愛咲 - 戻ってきた!!おかえり! (2021年9月6日 9時) (レス) id: b909f8e853 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - もっちーさん» 大変お待たせしました!!!復帰しましたので、続き書いていこうと思います! (2021年9月4日 3時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ