過去編4 (暴力的要素あり) ページ36
ふと声がする。私は周りを見てみるが彼女達には誰も居ない。
《ポケットにナイフがある。彼女達が憎いのなら殺ればいい、簡単だろう?》
それは頭の中から直接響いている様だった。私が言われるがままにポケットに手を入れるとそこには本当に手のひらぐらいの大きさのコンバットナイフが入っていた。何処かでポケットに入れて忘れていたなんてことはありえない、誰かが入れたのも考えにくいだろう。
A「あなたは、誰....?」
ふと先程の声の主に話しかける。
《私の事などどうでも良いだろう?今考える事は目の前の奴らを殺す事だ》
殺す.....?彼女達を?いくら憎んでいるとはいえ殺人なんて.....
《良いのか?奴らに散々いじめられたのだろう?ここは校舎裏。今なら誰も見ていないさ》
その声はまるで悪魔の囁きの様に直接頭の中に響いている。不思議とこの声の言っている事が正しい事のように聞こえてくる。確かに彼女達は殺したい程憎んでいる、私の学校生活を狂わした奴ら.....
そう考えると先に足が動いていた。
女子A「がはっ......」
女子C「A!?ちょっと、あなた何やって.....」
彼女の背中に気付いたらナイフを突き刺していて、私の手からはどんどん血が溢れ出てくる。前にいる彼女達は突然の事に驚いて呆然と見ている。私が彼女からナイフを抜いて、彼女達に血に濡れたナイフを見せ付けると彼女達は声を上げて助けを呼ぼうとした。
女子B「きゃ....きゃあああ!!」
今の私には悲鳴など雑音にしか聞こえない。直ぐにもう1人にナイフを突き刺すと彼女は黙ってしまった。1人目と違って勢い良く刺したので私は少し返り血を浴びてしまった。それを見た残り最後の彼女は突然泣き出して命乞いをし始めた。
女子C「ち....違うの!これは......がはっ」
彼女の首を掴む。そして泣いている彼女に私はこう言った。
A「私はお前らを許さない。死んで詫びろ!!」
久々に大きい声を出して彼女の胸に突き刺した。この際大きい声を出したらバレるとかどうでも良かった。周りを見ると3つの亡骸で血の海になっていて無惨な光景だった。
A「は、はは.....」
私は遂におかしくなってしまったのだろうか、事を終えてから自分がした事の重大さに気付く。少し罪悪感もあるが何より達成感と開放感を感じていた。
《とても良い物を見せてもらったよ、A》
狂ったように笑っている私にその声は静かに言った。
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インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - 新しい物語待ってます!頑張って! (2021年9月7日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人)さん» ただいまです!!! (2021年9月7日 5時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - お帰り!!! (2021年9月6日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
腰山愛咲 - 戻ってきた!!おかえり! (2021年9月6日 9時) (レス) id: b909f8e853 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - もっちーさん» 大変お待たせしました!!!復帰しましたので、続き書いていこうと思います! (2021年9月4日 3時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
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