殺人鬼 (シリアス展開あり) ページ32
私はその後少し休憩をしてから支度をする。クロスに貰った小さなリュックに携帯や私の私物などを入れる。
....それと護身用のナイフはポケットに入れておこう。一応ね。
マーダー「.....Aか。もう準備が出来たんだな、キラーが来るまで待っててくれ」
リビングに行くと先にマーダーさんが座っていた。どうやらまだキラーさんは来ていないようだった。私は彼の隣に座ると、彼が私に何かを差し出す。
A「これは.....?」
マーダー「飴だ。お前今日ずっと疲れてる顔ををしてるから少しでも糖分確保しておけよ」
マーダーさんの言葉により私はそんなに疲れているのが顔に出ていたのか、と驚きと恥ずかしさが来る。
A「あ、ありがとうございます.....」
マーダー「おう」
恐く彼の気遣いなんだろうか、私は彼に貰った飴の袋を開け、中身を口の中へと入れる。その飴はぶどう味で丁度甘いものが食べたかった私にはとても美味しく感じた。
その後、キラーさんが来たので私達は玄関のドアを開けて外へ出る。昨日ぶりの外だがやはり外の空気は心地がいいと再確認した。
キラー「さて、EXPを狩ってくか〜」
マーダー「A、俺らから離れるなよ?EXPが反撃をするかもしれないからな」
彼らがそう言うと周りに歩いているモンスター.....いや、彼らの言うEXPを次々と倒していった。彼らが手際が良いのか、それとも元々そういう仕様の世界なのかは分からないが、血など出る訳では無くそのモンスターのソウルが一瞬にして塵になるだけでそこまで残酷な絵面でも無かった。
.....殺されているモンスターの悲鳴を除けば。
キラー「はいはーい、抵抗しないでね」
そう言って泣き叫んでいるモンスターのソウルに持っているナイフを突き刺すキラーさん。
名前の通りしている事は殺人鬼だが、不思議と恐怖どころか親近感が湧いた。
マーダー「俺のEXPになれるなんて光栄だよな?」
そう言って容赦無くモンスターに骨を突き刺すマーダーさん。
彼の容赦の無さはまるで昔の自分の様だ。まるで昔の自分を見ているようだ。
私はEXPを集めている彼らを見てふと思った
いつから私は
殺人鬼になっていたのだろうか?
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - 新しい物語待ってます!頑張って! (2021年9月7日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人)さん» ただいまです!!! (2021年9月7日 5時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
インクサンズになった(インクめっちゃ推しとインク推しの人) - お帰り!!! (2021年9月6日 22時) (レス) id: f700950663 (このIDを非表示/違反報告)
腰山愛咲 - 戻ってきた!!おかえり! (2021年9月6日 9時) (レス) id: b909f8e853 (このIDを非表示/違反報告)
しろねこ(プロフ) - もっちーさん» 大変お待たせしました!!!復帰しましたので、続き書いていこうと思います! (2021年9月4日 3時) (レス) id: c92b735098 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ