【Undertale】夢主がサンズ達に色々してみた7【UndertaleAU】

間違えて夢主を殺してしまったら【リクエスト】 ページ9

【ケチャップ】


彼の手からは、ぽたぽたと赤い液体が流れる。肉は無く、骨のみしかない彼の白い手は私の血で赤く染っていくのが分かる。


「......っ......！」


彼の手には尖った骨を持っていた。恐らく彼が生み出した戦闘用の骨だろう。胸を刺されて朦朧とする意識でも、そのぐらいの事は理解出来た。


「.....そういう......事かい.....」


そのまま床に倒れた私は、うっすらと開いた目で彼を見る。

彼は先程までキャラと殺し合いをしていたのだ。しかし本当のキャラの狙いは後ろで見ていた私のようで、突然キャラは私を殺そうと彼の隙を見て襲ってきた。しかし彼がそれを許す訳もなく、私に襲いかかってきたキャラにカウンターを仕掛けた。


......が、それもキャラにはお見通しのようで。


「お前さん、俺にAを殺させる事が目的か？」


彼がそう聞くと、いつの間にか前に居たキャラは甲高い笑い声を上げる。どうやら彼が私を殺す光景が見れて満足のようだ。


彼のカウンターがキャラに当たるほんの直前に、キャラは私とキャラの位置を入れ替えたのだ。本来ただの人間のキャラにそんなことが出来るかと思ったが、アルフィーの作った特殊な薬を勝手に奪い気付かない内に入れ替わりの薬を飲ませてられていたのだろう。そして位置が入れ替わった私は、そのまま彼の攻撃を食らってしまった。

「あははは、理解が早くて助かるよ。それよりその子、心臓の近くに刺さってるのに未だ息してるなんて随分しぶといね？」


「A......！」

朦朧とする意識の中で最後の力を振り絞って彼の名前を呼ぶと、彼は急いで私の止血をしようと彼は自分の着ていたTシャツを脱ぎ、出血している私の胸に押し当てた。しかし出血は止まらず直ぐに押し当てた彼の白いTシャツは真っ赤に染る。


「クソッ......A！」


「あらら.....血、止まらないね？このままじゃ君が殺した事になっちゃうね？あははは！」


横で見ているキャラは、彼の必死な様子を見て笑っている。痺れを切らした彼が、ガスターブラスターを召喚しキャラに放つがキャラは笑いながら軽々と避ける。


「A、死ぬな。お前が死んだら......！」


意識がもう無くなると同時に私は彼に触れる。すると彼が私の手を握ってくれたみたいだ。彼の手は体温は無くて骨だというのに、少しだけ温もりを感じた気がした。

そこで私の意識は途絶えた。



−−−−−
次に続く

久しぶりに書いたので書き方忘れちゃいました笑

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