夢主の正体が実は有名なアイドルという事を彼にバレてしまったら2【リクエスト】 ページ3
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「A!!」
次の日、彼と会う約束はしてなかったのに彼は目をキラキラさせて私の家に押しかけてきた。私はどうしたの、と彼の前に顔を出すと彼はどうやら手にボイスレコーダーらしき物を持っているようだった。
「パップに聞いたんだ・・・!!Aが歌っている時の声を、パップに聞いて貰ったら!!その・・・!」
彼は落ち着いていないせいで、殆ど内容が頭に入ってこない。私はとりあえず彼を落ち着かせ深呼吸をさせてあげると、彼はもう一度目をキラキラと輝かせて言った。
「パップに聞いて貰ったら、Aはアイドルだって言われたんだ!!そこでパップに聴かせて貰ったあるアイドルの声と聴き比べたら、そっくりだったんだ!」
目の前の彼は目を輝かせて私を見ているが、私は正体がバレてしまった事で、どうしようと内心とても焦っている。まさか彼はあの時私の声を録音していたとは気付かなかった。もう彼の兄にもバレてしまった様だし、もう言うしかないと思い彼に伝えた。
『うん・・・私がアイドルのAと同一人物だよ・・・隠しててごめん・・・』
隠してた事による彼への罪悪感で、押し潰されそうになっていると彼が言った。
「凄いんだぞ!!アイドルなんて尊敬するぞ!!だからAはいつもキラキラしてて、とっても可愛いんだな!」
『え?』
彼の言った言葉が理解出来ず、私は少しの間思考が停止してしまう。急に可愛いなんて言われるのだから、私は自分でも顔が赤くなっていくのが分かった。
「そうか、アイドルだから歌が上手いんだな・・・!Aが良かったら今度俺様に歌を教えてくれ!」
彼はそう言うと私に軽く抱き着いてきた。前から抱き着いている為、お互いの顔は相手の肩辺りにあるので顔が見られる心配はない。
『うん・・・!』
彼に返事をすると、私の顔は恥ずかしさと嬉しさで照れている為顔が真っ赤になっていた。ずっとハグしている為、私のこの真っ赤な顔が見られなくて良かったと本当に思う。
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次に続く
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