成功しすぎたオタク、 (ページ10)

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2人きり。ページ10

石橋side

やばい、だっちゅんと2人きりとかどうしよう

今までに感じたことのない緊張が襲ってくる。

『今日すごく楽しかったです！四千頭身さんって普段からあんなにわちゃわちゃしてるんですか？』

急に話しかけられてびっくりしたけど、俺らの話が来たから話しやすい

「そうですね、ずっとあんな感じです笑」

『みなさん、仲良いんですね～！また呼んでください！いつでも待ってます！笑』

「ぜひぜひ、いつでもお待ちしてます」

あ～、ずっとにこにこしててかわいいな

って何考えてんだ、俺

『シンデレラガールちゃんと全形態、買っていただけました？笑』

いたずらっ子みたいに笑いながら聞いてくるのは反則

こんなん誰でも惚れるって

ん？惚れる？

いや、ないないない。

『石橋さん？？』

俺が答えなかったから不思議そうな顔で覗かれる

ごめんなさい、図々しかったですよねってほんとにションボリするから焦る

「あ、や、すみません。もちろん全形態予約しましたよ！」

『え、ほんとですか！ありがとうございます！』

『じゃあ、届いたらサインするので持ってきてください！』

「え、ほんとですか！お願いします！」

『はい、これからも応援していただけると嬉しいです！私も四千頭身さん応援してます！』

「そんなの当たり前です！こちらこそありがとうございます！」

『じゃあ、ここで失礼します』

「あ、気をつけて」

『わざわざ送っていただいてありがとうございました！この後の生放送も頑張ってください！お先に失礼します、お疲れ様でした！』

「いえ、とんでもないです、お疲れ様でした」

意外と普通に話せた、よな？

あっぶない、これ以上いるとほんとに好きになっちゃいそうだった。

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ブースに帰ると

後藤「おかえりバシくん！」

都築「どうでした？進展は？笑」

「なんもねえよ笑」

後藤「長かったよね？何話してたの？笑」

「別になんも？」

いくら拓実でもいうわけないでしょ。

都築「どうだった？好きになっちゃった？笑」

その通り、本気で好きになりかけた、なんてもっと言えない。

「だから元から好きなんだって」

都築「ばか、そういうことじゃねえよ」

まだ終わらない生放送。

みんなには悪いけど集中できそうにない。