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石橋side
石橋「それでね、ってA？」
寝たか。
そうこうしてる間にそろそろ俺らは収録の時間だ。
そう思ってシャツを返してもらおうと立ち上がると、スヤスヤ気持ち良さそうに寝ているAの顔が目に入る。
そりゃ、かわいいよな。
写真に収めたくなる気持ちを抑える。
まあ、シャツくらいいっか。
上着は別にあるしなくて困るものではなかったからそのままにして楽屋を出る。
返してもらうためにまた会える口実が１つできたなって少し嬉しかった。
別に返してもらわなくてもいいけど。
俺の私物をAがこのまま着続けてくれてるってのもいい。
どっちにしろ、俺にはプラスしかない。
自分でも浮かれてるのがわかった。
楽屋に帰ったらみんなに気づかれて聞かれるかなって思ったけど、幸い楽屋には誰もいなくて2人が来る前に衣装に着替えたから大丈夫だった。
次の収録では奇遇にも平野くんと一緒だった。
その収録終わり。
平野「あ！お疲れ様です、石橋さんですよね？Aが仲良くしてもらってるみたいで！」
石橋「お疲れ様です。いえ、こちらこそです。迷惑かけてすみませんでした。」
平野「俺ら、なんにも気にしてないですから大丈夫です！よかったら、これからも仲良くしてやってください！」
石橋「もちろんです」
あ、そうだ、さっきのシャツ。
石橋「あの、Aちゃんにシャツ気にしないで、って好きなようにしてって伝えてくれませんか？」
平野「シャツ？？？」
石橋「あ、えと、それ言えばわかると思うので」
平野「わかりました！伝えておきます！」
平野「あ、そうだ。連絡先交換してくれませんか？もっとお話ししたいです！」
石橋「あ、ぜひ！」
平野「ありがとうございます！落ち着いたら連絡します！」
石橋「待ってます」
平野「はい、ではまた！」
石橋「はい、失礼します」
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作者名：おさる。 | 作成日時：2021年2月14日 23時
