偶然 ページ45
Aside
このお仕事は年末が1番難しい。
最近はずっと朝から年末とお正月に向けての特番の収録に追われている。
すごくありがたいことだけど、去年とのギャップがすごくて疲れてきてしまった。
たくさんバラエティーにも出させていただいた。
けど、その度にあそこはもっと違う言い方があったな、とかこっちの返し方の方が視聴者の人に覚えてもらえたかな、とか
夜、疲れて帰っても考えてあまり寝ることができなくて。
ストレス発散で通ってたジムにも行けてなくてもう限界がきそう。
今日は1人の収録で、マネージャーさんもドタバタだから話し相手もいない。
その状況での2時間の空き時間。
ここで楽屋にこもってしまうとどんどんマイナス思考になりそうだから、少し廊下を歩くことにする。
すると、前の方から誰かきた。
今はコンタクトだと疲れちゃうから入れてなくてよく見えない。
？「あ、おはようございます」
『ああ！おはようございます、石橋さん！！』
衣装じゃないからわからなかったけどバシくんだった。
石橋「久しぶり？だね」
『うん！今日1人？』
石橋「いや、みんないるけど。楽屋くる？」
『あ〜、、、』
どうしよう。すごく行きたい。2人にも会いたい。
だけど、大人数ってやっぱり疲れちゃうんだよね。
石橋「あ、ごめん。嫌だよね？？」
『や！ちょっと疲れちゃって、、、笑』
石橋「休めてないの？」
『今が頑張りどころだから仕方ないんだ笑』
石橋「楽屋どこ？」
『え？向こうだけど、、、』
今来た道を指す
石橋「行こう」
パッと腕を掴まれて私の楽屋の前まで連れていかれる。
石橋「開けていい？」
『うん』
石橋「あ、腕ごめん」
そう言うと楽屋のテーブルにある座布団を３つ繋げて
石橋「はい、寝て？」
『え？』
石橋「疲れてるんでしょ？寝なよ」
『え、あ、うん』
石橋「嫌なら出てくけどいてもいい？心配」
『うん、いてほしい』
石橋「ん」
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作者名：おさる。 | 作成日時：2021年2月14日 23時
