楽屋(キンプリ） ページ30
岸side
最近、明らかにAの顔が暗い。
今も隅っこでスマホと睨めっこしてるし。
グループ内では妹キャラでみんなにベタベタしてるのに最近こないからみんな心配してる。
きっと、石橋さんとのことなんだろうな。
メンバーは誰もAのことを疑ってもいないし、責めてもいない。
そもそも事務所には男しかいないから、石橋さんとの距離感がAにとっては普通だったんだろうな。
石橋さんのことを自分のファンじゃなくて、1人の芸人さんとしてほんとに仲良くしたいと思ってたみたいだし。
面白いこととか好きだから、きっかけはラジオでの共演だったにせよ、四千頭身さんのファンになったのも嘘ではないと思う。
俺たちのことを長く応援してくれてる人はそれをわかってるから、そんなんでAを叩いたりすることはない。
今、Aを悪く言ってるのは俺らを好きになってくれてからそんなに時間が経っていないか、ただの暇なやつらが悪ノリしてるだけだと思う。
や〜、どうすっかな。
意外とメンタル脆いからこのままだとどんどん弱っていきそうで怖い
責任なんか感じなくていいのに、みんなに申し訳なさそうに接するし、、、
石橋さんも悪い人には見えない。
大体の男はすぐに連絡先聞いてきたり、ご飯に誘ったり下心丸見えな行動をするのにそういうのが一切ない。
他の事務所のAに近づく男には厳しい俺たちだけど石橋さんは大丈夫そうだなって言ってるし。
平野「A〜、こっちおいでよ」
永瀬「スマホ一回やめようぜ〜」
さすがに耐えられなくなったのか廉がスマホを取り上げて、紫耀がAを抱き抱えてみんながいる楽屋の中心に連れてくる。
平野「A笑って？」
紫耀がAを膝の上にのっけてむかえ合わせで抱きしめる。
ここでいつもだったら『暑いからやだ』とか騒ぎながら逃げ出そあとするのに今日は反応なし。
紫耀の肩に顔を埋めて
、、、泣いてるのか？
隣に座ってた廉が頭を撫でると
『ごめん、ごめんね』
泣きながら謝り出すA
高橋「なんで謝るの〜、謝らなくていいんだよ！」
神宮寺「そうそう、Aのこと誰も怒ってないから！」
『みんなに迷惑かけちゃった、、、』
永瀬廉「なに言ってんねん、なんも迷惑なんかかかっとらんよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おさる。 | 作成日時：2021年2月14日 23時
