成功しすぎたオタク、 (ページ11)

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楽屋ページ11

石橋side

今日は数少ないソロの仕事

あのラジオから数日、お仕事で一緒になる機会はない

でも、会う可能性がありそうな日は毎日回届いたCDを持ち歩いている

本人はもう忘れてるかもしれないけど

自分はそういう目で見られるのは得意じゃないけど、リアコってこういうことなのかなって思ったり

相手は高校生だぞ、しっかりしろ俺

ｺﾝｺﾝｺﾝ

ん？

「どうぞ～？」

ｶﾞﾁｬ

『失礼します、おはようございます！』

「、、、え？！」

『ふふっ、お久しぶりです笑』

「お、お久しぶりです、びっくりした～」

『CDもう届いてるよなって思って！』

「あ、覚えててくれたんですか」

『もちろんです！でも、持ち歩いてたりします？』

「あ、あります！」

『お！ナイスですね！笑』

差し出したCDをしっかり両手で受け取るところも好きだな、なんて

細いけどちゃんと筋肉がある健康的な真っ白い腕

えらいな～、こんな忙しいのにジム行ってるんだ

『はい！できました！』

「ありがとうございます！」

そこには、石橋遼大さんへ、という文字とサインが

やっば、夢みたいじゃん

「一生大事にします」

『はい、お願いします！』

ニヤケそう、耐えろ耐えるんだ

『今日1人なんですか？』

「あ、そうなんですよ」

『私もなんです！1人寂しいのでもう少しここにいてもいいですか、、、？』

え？今なんつった？聞き間違いか？

『石橋さんがよかったら、なんですけど』

自信ないのか声が小さい

「俺は全然いいんですけど、むしろ僕でいいんですか？」

『石橋さん、なんか落ち着くっていうか安心できるのでここにいたいなって』

「ええ、初めて言われました笑」

『うそ、ほんとですか笑』

「はい笑」

『石橋さんジム行かれてるんでしたっけ？』

その、石橋さん呼びやめて欲しいな、なんて

なんか距離感じるし、俺はあだ名なのに

「行きます、体動かすのが好きなんですよね」

『あ！同じです、すごいわかります！笑』

『ストレス発散できますよね～！』

ストレス発散方法が同じっていう独特すぎる共通点だけど、だっちゅんと一緒なのはなんでも嬉しい

　