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「家庭的な子がタイプて言うてた。…あ!そうや、財前くん今日調理実習やねんて!気になる子とかできるんちゃう!?」
「…ん!?俺らと話してた好きな子は?」
「そやそや、そいつ料理とかの家事得意ちゃうで」
「え、知らんけど…でもあれは冗談て言うてた。謙也と白石くんがそう言うてほしそうやったから言うたんやって〜」
「嘘やろ!?!」
謙也が信じられんとでも言いたげな顔をしている。
「そんな驚く?あの時も冗談や言うてたやん…」
「いや照れ隠しやと思うやん…」
「てか、その家事苦手な子って誰なん?」
「いやそれは…」
「言えんわ…」
また顔を見合わせる謙也と白石くん。
仲良しか。
「まあええけど……とりあえずプリント手伝ってほしい。白石くんは終わったん?」
「完璧に終わらせたで」
「さすが!よし、3人がかりならあと5分でも終わりそう」
「まだ半分以上あるやん…」
呆れ顔の2人に反し、私は笑顔でこう続けた。
「よろしくお願いします!」
*
2人が手伝ってくれたおかげで、どうにか授業時間内に終わらせる事が出来た。
2人がいてくれてほんまによかったな。
今度差し入れ持ってこ
さて、財前くんにLINEしな
〜財前side〜
[どやった?]
なんのことだ。
返事を打つ前にまたLINEがきた。
[気になる子とかいた?]
ああ。先輩が言っているのは、先程の授業でやった調理実習の事か。
言葉足らなすぎやろ、わからんわ
浮かんだ言葉に敬語を付け足して送信した。
と、すぐに返事が来た。
[でも財前くんはわかったんやろ?]
[さすが〜!]
最後に拍手をしている猫のスタンプがきた。
ほんまこの人調子ええな。
ここ数日LINEを続けた結果、結構仲良くなれたと思う。きっと最初の頃だったらこんなLINEも送ってくれてないだろう。
そう思うと、なんだかこの調子のいい文章も嬉しく感じてしまう。
[はいはい]
[特に何もなかったですわ]
送信し、スマホを置いたと同時に震えた。
さすがに早過ぎないかと思い確認すると謙也さんからだった。
[昼一緒に食べん?]
[聞きたい事あるんやけど!]
聞きたい事…?
なんだかわからないが、別にええですけど、と打ち込む。
…先輩の事とか?
………そういえば、先輩は料理とかできるんやろか。
なんとなく気になり、送ってみるとすぐに返信が来た。
が、その内容に思わず吹き出してしまった。
[まあ…3回に一回くらいは]
いやどういう事やねん
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におー - 更新楽しみに待ってます! (2020年8月6日 7時) (レス) id: 804a9814c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめこ(プロフ) - ここの財前くんすごい可愛くて好きです…。いつも楽しく読ませてもらってます。 (2019年10月21日 1時) (レス) id: a01c44eded (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - あっっ こういう系好き… (2019年9月12日 20時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 私は関西人です嬉しいです (2019年9月4日 13時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - テニラビやってますやられてますか?私はみかんですねんという名前でやってますよかったら申請お願いします!あと更新頑張ってください私も光くん好きです (2019年9月4日 11時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さゆ | 作成日時:2019年3月19日 8時