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「そういえば、財前とLINEとかしてんの？」
「なに、いきなり」
突然話しかけられ、顔を上げると謙也がこちらを見ていた。今は英語の授業中だ。
「てか、もう終わったん？」
先程先生が呼び出され急遽自習になり、各々にプリントが配られた。
鐘が鳴るまでに提出だが、私は間に合いそうにない。
「おう！余裕や！」
「さすがスピードスター。私の手伝って」
「いや全っ然進んどらんやないか」
「なんもわからん。いざとなったら全部アイドンノーでいくわ」
「潔すぎや！…てそれより、あれからLINEしてる？」
思い出したかのように先程と同じ事を言う謙也。
「ん、交換した日から続いてる」
「ほんまに！？何話すん？」
「なにて…謙也の話とか？」
「いや怖！てか当の俺は既読無視されてるねんけど」
「そうなん？結構マメなんや思てたけど…最初とか電話かかってきたし…」
「え！？」
ガタガタ、と机が動くほど身を乗り出してきた。
「何？そんな動揺する事？」
「当たり前や！ちょい待て」
そう言い立ち上がったかと思えば、白石くんの席に向かった謙也が何かを耳打ちしている。
直後、白石くんがこちらに勢いよく振り返った。その顔は、謙也と同じくにやにやとしていてあまり格好良くはない。いや嘘。
二人ともそのままの顔でこっちにやってきた。
「…めちゃくちゃ気持ち悪いんやけど、何その顔」
「気持ち悪いてなんや！」
「これは…暖かい目や」
「そや、暖かい目やで」
「キショ…」
「ひど！」
ついうっかり本音が出てしまった。泣き真似をする謙也に呆れた視線を送っていると、白石くんが口を開いた。
「それより電話したって聞いたけど、何話したん？」
「そやそや！まずなんで電話したん？」
「え、そんな興味持つ？…なんか謙也と白石くんの抱き合う写真送ってくれたからお礼言うて」
「待て待て、人聞き悪い事言うな」
「いや事実やん？」
慌てて話を止めてきた謙也に対し、ああ、あれか、と頷く白石くん。
「で、それからなんか好きな人聞かれて」
「いやいきなりやな」
「そんで電話かかってきた、みたいな？」
「展開速すぎんか！？」
「私もビビった！でもなんか文字打つんめんどい？的な事言うてた」
好きなタイプがどうのだの、事の経緯を説明すると顔を見合わせる謙也と白石くん。
こちらを向き、意を決したように白石くんが口を開いた。
「…あのさ、財前のタイプどんな子て言うてた？」
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におー - 更新楽しみに待ってます！ (2020年8月6日 7時) (
レス) id: 804a9814c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめこ(プロフ) - ここの財前くんすごい可愛くて好きです…。いつも楽しく読ませてもらってます。 (2019年10月21日 1時) (レス) id: a01c44eded (このIDを非表示/違反報告)
ふじりんご(プロフ) - あっっ こういう系好き… (2019年9月12日 20時) (レス) id: 42d7d11660 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 私は関西人です嬉しいです (2019年9月4日 13時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - テニラビやってますやられてますか？私はみかんですねんという名前でやってますよかったら申請お願いします！あと更新頑張ってください私も光くん好きです (2019年9月4日 11時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さゆ | 作成日時：2019年3月19日 8時
