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奈緒はそれ以来ずっと目を覚まさない。
いわゆる植物状態っていうやつ
先生からもこのままかもしれないと言われた
俺の中で後悔ばかりが募っていった。
あの日もし喧嘩していなかったら
変に意地張っていなかったら
たられば繰り返して、
やるせない気持ちに何度も追い込まれた。
奈緒のところへ何度もお見舞いに行くけれど、奈緒はまだ目を覚まさなくて、
ほかに俺が出来ること。
奈緒が前にこんな話をしていたのを思い出した
「私ね、将来学校の先生になりたいんだ!」
そう言って、彼女は子供が好きだとか、こんな先生になりたいだとか笑顔で話してくれた
そして今、俺が代わりに奈緒の夢を叶えるぐらいしかできないと思った
なおが目を覚ました時に、「なんで紫耀がなるのよ」って笑ってほしい
ただそれだけ。
俺は先生になるために勉強した
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作者名:plum x他1人 | 作成日時:2017年10月7日 20時