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第5話 久しぶりの教室 ページ7

卓巳side


教室に入り、自分の席に座る。
教室に来るのは久しぶりだ。

転入生の噂を知ってか知らずか、いつもは教室に
いないやつまで、席に座って教室のドアを
そわそわした様子で見ている。

まぁ、俺もどんなやつか、結構興味はあるけど。

ドアの向こうから2人分の足音が聞こえてきて、
野丸先生が入ってきた。


野「皆さん、おはようございます。今日は、
転入生を紹介しますね。」


教室がざわつく。やっぱり、噂は本当だったんだな…


野「では、入ってきて下さい。」


ゴンッ


「いったぁ〜!」


少し高い女の子らしい声。
ドアが開き、頭をさすりながら転入生が入ってきた。教室がまたざわつく。


淡いレモン色のサラサラな髪の毛
大きくて青い目

すっげーかわいい…って何考えてんだ俺!

黒板の前でその子は、口を開いた。


「え、えっと、中宮Aでふ!ぁぁぁ噛んだ!
えっと、その、よろしくお願いします!」


ゴツッ

頭を下げた時に黒板の前の教卓に、また頭をぶつけた。


「同じところ打ったっ…!」

野「保健室から冷やすものとってきましょうか!?」

「いえ、慣れてるので大丈夫です!」


慣れてるのかよ…


野「あ、席はあの窓際の1番後ろの席です。」


え?そこって俺の隣…

転入生がこっちに歩いてきて、隣の席に座った。
まだ痛そうに頭をさすっている。

隣なら屋上にも誘いやすい。
ちょうど次自習みたいだし誘ってみるか…


卓「おい」


気づかなかったのか返事がない。
肩を掴んでもう1回言う。


卓「おい」

「は、はい!なんでしょう?」


青い目でこっちを真っ直ぐ見られて、言おうと
していた言葉が口の中に引っ込んでしまった。


「あの?どうかしましたか?」

卓「あ、ああ。先輩が、お前のこと屋上に連れてこいって言ってたから伝えとこうと思って…」


慌てて目をそらし、さっき言おうとしたことを
口に出す。


「そうなんだ!えっと、わざわざありがとう。」

卓「い、いやドウイタシマシテ/////」


お礼を言われて少し顔が熱くなる。


卓「じゃあ、屋上行くか?」

「あ、うん!」


早く行かないと、先輩にまたぶっ飛ばされる…

俺は少し急ぎ気味に席を立った。

第6話 助けてくれてありがとう→←第4話 どうしよう…!



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設定タグ:セクメン , 卓巳   
作品ジャンル:恋愛
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくです!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2016年9月14日 20時) (レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2016年8月9日 16時

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