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第44話 意識 ページ48

Aside


え、もしかして卓巳くん!?
慌ててバスタオルを体に巻き付ける。

だけど、開いたドアから顔を出したのは








宇美さんだった。


「なーんだ……」


ほっとして肩の力を抜く。
宇美さんは脱衣場に置いてあった、リップクリームを拾いながら言った。


「卓巳かと思った?」



その言葉を聞いたら急に恥ずかしくなって、
私は俯いた。

そんな私に宇美姉は動じる事も無く、頭を撫でて
言ってくれた。


「好きな人を意識するのは仕方ない事よ」

「……友達としてじゃなくて?」


私がそう言うと、宇美姉はクスッと笑う。


「そんなの当たり前じゃない。
早く着替えちゃいなさいよ、風邪引くから」


脱衣場を出ていく宇美姉。

さっきの言葉に、私はまだ下着を持ってきて無いことを思い出した。


「ああああああ!忘れてた……」


急いでドアに向かい、ドアを開けると向かいには
卓巳くんがいた。

卓巳くんは最初驚いてたみたいだけど、急に顔を
赤くして右手に持っていた袋を差し出す。


「これ、風呂に持っていこうとしてて忘れてたの
見て持ってきた」

「あ、ありがとう!私も今取ってこようとしてて」


そう言いながら袋を受け取ると、卓巳は家の中なのにダッシュで部屋に戻ってしまった。

不思議に思っていたけど、私はふと気づいた。


「まだタオルしか巻いてなかった……」

第45話 甘えたって→←第43話 バスタイム!



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設定タグ:セクメン , 卓巳   
作品ジャンル:恋愛
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくです!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2016年9月14日 20時) (レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2016年8月9日 16時

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