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第39話 家族 ページ43

Aside


亜美さんの後をついてダイニングに行った。

ドアを開けた途端いい匂いが鼻腔をくすぐる。


「わあ……!」


大きなテーブルの上には、美味しそうなハンバーグや、サラダ、スープなどがところ狭しと並べられていた。

後から来た卓巳くんも驚いた表情で言う。


「え、なんか今日めっちゃ豪華じゃね?」


亜美さんが得意そうに腰に手を当てた。


「私と宇美姉で頑張ったからね、Aちゃんのために!」


私のほうを見て、にっこりと笑う亜美さん。
笑い返しながらお礼を言った。


「ありがとうございます。亜美さん、宇美さん!」


そこまで言って私は疑問に思った。

宇美さんと亜美さんが作ってくれたって、
絵美さんは?


「あの、絵美さんも作ってくださったんですか?」


気になって聞いてみると、絵美さんは気まずそうに
視線をそらす。


「絵美は料理できないからねぇ」


宇美さんが、絵美さんの頭に手をぽんと乗せる。
卓巳くんも何か思い出したように苦笑いした。


「あの、今年のバレンタインチョコとかもう人
殺せるレベルだしな……」


卓巳くんはぼそっと呟いただけだったのに、
絵美さんには聞こえてたみたいで。


「卓巳……、覚悟は出来てるんだろうな?」

「え?ちょっ待てって……!」


後ずさりする卓巳くんに、じわじわと詰め寄る
絵美さんの手が卓巳くんに伸びた時。


「ご飯冷めるよ、早く食べな」


宇美さんのその一言で、2人とも大人しく席に
着いた。さすが宇美さん!


「あ、ちょっと部屋行ってくるわ。先食ってて」


卓巳くんがそう言って席を立った。

4人で食べ始めて少しした時、亜美さん達が
にこにこしながらこっちに身を乗り出してきた。


「なあ、A」


絵美さんが口を開く。どうしたのかな。


「卓巳とはどういう関係なんだ?」

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設定タグ:セクメン , 卓巳   
作品ジャンル:恋愛
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくです!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2016年9月14日 20時) (レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2016年8月9日 16時

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