第32話 お姉さんたち ページ36
Aside
「着いた〜！隼人、送ってくれてありがと！」
やっと卓巳くんの家に着いた。
隼人は途中から何か考えてたみたいだけど、
どうしたんだろう。
「ああ、じゃあな」
「うん！またね」
隼人は背を向けて元来た道を引き返して行った。
後に残った私は、もう1度地図を確認した。
私、たまーに方向音痴なことがあるけど、今日は
隼人に連れてきてもらったし大丈夫だよね？
ちょっと緊張するな……
お姉さんが3人もいるって言ってたけど、どんな
人達なんだろう。
私はそんな事を考えながらインターフォンを
押した。
ドアの向こうからドタドタと慌ただしい足音が聞こえたかと思うと、勢い良くドアが開く。
「ひゃっ！」
驚いて変な声が出た。ついでにバランスも崩して
後ろに倒れそうに……
衝撃に備えてぎゅっと目をつぶると、誰かの手に
腕をつかまれた。
恐る恐る目を開けると、日焼けした金髪の女の人と、青い髪の女の人がいて、2人とも驚いた様子で、同時に口を開く。
「卓巳の友達って女の子！？」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「ごめんね、卓が何も言わないものだから、
てっきり男友達かと思ってて…」
「いえいえ！平気ですよ！」
慌てて首を横に振る。
あの後、金髪の人は絵美さんで青い髪の人は
亜美さんで2人とも卓巳くんのお姉さんだということが分かった。
家の中には大人っぽい女の人がいて、この人は
宇美さんといい、一番上のお姉さんだそう。
卓巳くんを含めた4人とも、綺麗な紫色の目を
している。
「卓巳も水くさいなぁ、ちゃんと言えよ！」
「はあ！？何か勘違いしてねぇか？」
さっきから卓巳くんは、絵美さんと何か話してる。
「だからA！あれなんだろ？かn」
「うわあああああああ！！！何言ってんだよ！」
卓巳くんがすごい勢いで何か言いかけていた絵美さんの口を抑え、後ろに倒れ込む。
「てめえええ……！」
絵美さんが、卓巳くんの頬を殴り飛ばす。
すごい痛そう……って、大丈夫なの！？
「た、卓巳くん！」
傍に駆け寄ろうとしたけど、亜美さんと宇美さん
は「いつものことだから」と言って止める。
ふと、亜美さんが思いついたように話し出した。
「そうだ！それよりAちゃんの部屋は
卓と同じでいいよね？」
「「え？」」
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくです！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2016年9月14日 20時) (
レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも | 作成日時：2016年8月9日 16時
