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第31話 Sisters ページ35

卓巳side


家のドアを開ける。

視線を落とすと、女物の靴が3足あった。

げっ、まじかよ!
まだ姉ちゃん達いないと思ったのに!


「おかえり〜、卓ー!」


リビングから亜美姉の声が聞こえる。

返事をせずにリビングに入ると、裸で歩いている
絵美姉がいた。またかよ……


「おい、いつも言ってるけど服着ろよ!
今日友達来るって言ってんだろ!」


少し怒鳴るように言う。
だが、いつもの事ながら言い訳をされた。


「さっきまで風呂入ってたから暑いんだよ!」


そうじゃなくても、いつも裸だろうが!!

そう怒鳴りそうになるが、殴られたくないので
自分の中に押さえ込む。


「ほんとガチで友達来るから、服着て!」


頼むように言うと、しぶしぶ服を着る絵美姉。

その様子を亜美姉がクスクス笑いながら見ている。

亜美姉が近づいてきたと思うと、顔に胸を
押し付けられた。


「ぶっ!」

「たーくー!今度一緒に出かけようよ〜!」

「分かったからやめろよ……」


亜美姉を引き剥がしてため息をつく。この姉達を
Aと会わせるとか不安でしかない。


「そういえば、友達ってどんなやつなんだ?」


丈の短い服を着た絵美姉が、ソファーに座る俺に
話しかけてきた。

……目が輝いてる?


「高校生に手出すなよ!それにあいつは……」

「あいつは?卓どうしたの?」


姉ちゃん達は、女子が来るなんて言ったら絶対
からかってくるから言いたくないんだよ!

なんとか言い訳を考えていると、奥の部屋から
宇美姉が歩いてきた。


「卓が友達連れてくるなんて珍しいわね。
そんなに仲いいの?」

「あ、宇美姉……」


仲いい……のか?
まあ、学校にいる間はよくAと話すけど
ただ単に話すだけだし。

……あいつは俺の事どう思ってるんだろう。


考えていると、急にインターフォンが鳴る。
慌てて時計を見るともう5時だった。

亜美姉と絵美姉が先を争うように、玄関に
向かっていく。


「ちょっ、待て!」


俺の叫びも虚しく、ドアが開く音が聞こえた。




______________________
分かりづらかったと思うので、卓巳くんの
家族構成です!(comico、支部ネタ)


長女:童灯 宇美

次女:童灯 絵美

三女:童灯 亜美

長男:童灯 卓巳

第32話 お姉さんたち→←第30話 心配



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設定タグ:セクメン , 卓巳   
作品ジャンル:恋愛
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくです!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2016年9月14日 20時) (レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2016年8月9日 16時

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