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第30話 心配 ページ34

隼人side


今、ずっと会いたかったAと雑談しながら
歩いている。

あいかわらずちょっと抜けていて、放っておけない
ところは変わってない。


「ここら辺を歩いてたって事は、またこっちに
戻ってきたの?」


Aが期待しているのを押し殺せていない声で
聞いてくる。口元がにやけそうになるが、なんとか
抑えて普通に答えた。


「まあ、そういうことになるかな」


戻ってくるために一人暮らしまで始めた。

それもこれも全部……


「ほんと!?また遊びに来てね?」

「ああ」

「やったー!」


Aに会うためだ。

小さい頃からAには、ずっと特別な感情を
持っていた。

それが【恋】だと知ったのは、いつの事だったか。
思い出せないが、今はAに会えたことを
喜ぶべきだろう。


「ところでさ、隼人ってどこの高校行ってるの?
ここら辺はそんなに高校ないよね」

「中蛇高校だけど」

「えええええ!?」


目を見開いて、驚くA。
そんなに驚くことかよ……

もしかしたら、Aに会えるかもしれないと
思って入ったなんて口が裂けても言えないが。


「私も中蛇高校だよ!一緒だね!」


俺の両手をガシッと掴んでブンブン上下に降る。


「え!?学校で会ったことないよな?」


まさか校舎が違うとか?でも、A昔から
頭良かったし、同じ第一校舎だと思ったん
だけどな……一応聞くか。


「俺第一校舎なんだけど、お前何校舎なんだ?」

「第四校舎だよ!」

「は?」


思わず聞き返す。
俺の空耳だったことを願って。


「だから、第四校舎だってば!」

「……」


絶句。
Aが、化け物がいると噂の第四校舎に?
あの、野蛮人ばかりだと噂の第四校舎に?

なにかの間違いだろ?


「お前、1と4間違えてるんじゃないだろうな?」

「そんなわけないじゃない!先生たちの手違いで
入ることになったの!元は第一校舎だよ」


なんだ、そういうことか。

っていうか、大丈夫なのか?A、平均以上に整った見た目してるし、喧嘩とかできないし……

かなり心配だ。いや、心配という言葉に収めきれないほど心配だ。

これは何か手を打つ必要があるな……
第一校舎の副生徒会長という立場を利用して。



文章多くてごめんなさい(。>_<。)

第31話 Sisters→←*オリキャラ紹介!*



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設定タグ:セクメン , 卓巳   
作品ジャンル:恋愛
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくです!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2016年9月14日 20時) (レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まりも | 作成日時:2016年8月9日 16時

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