第22話 先輩達の紹介 ページ25
卓巳side
Aが来て2週間くらい経った日のこと。
屋上に行く途中、見慣れた後ろ姿を見かけて
声をかける。
「A」
振り向いて俺に気付き、手を振る。
「おはよー、卓巳くん」
「おう」
その後屋上に着いて、いつも通り皆で授業をサボっていた。
Aは、授業受けに行ってて休み時間しか
屋上に来ない。
「ちゃんと授業受けてるとか偉すぎるだろ」
じゅんぺい先輩に感心した目で見られて、照れているA。
「でも、いつも音楽聴いてて授業聞いてないです
けどね！ 」
そう言って、鞄からスマホとイヤフォンを出す。
「てっきりAちゃん真面目系かと思ってた」
「だって、授業つまんないじゃないですか」
「だよな！！」
まぁ、それは同感だな。
あんなの受けてるくらいなら寝たい。
「Aちゃんは、授業つまんなくてもしょうがないからね……」
昴先輩が呟くのが聞こえた。どういう意味か
聞こうとした時、唐突に話題が変わった。
「じゅんちゃん、スポーツ推薦入学だもんね」
ニヤニヤしながら昴先輩が言う。
そういえばじゅんぺい先輩学年ビリなんだっけ。
「わー！やめてーー！！バカがばれるぅぅぅ！」
「安心しろ。もうバレてる。」
「まじか…」
サイハ先輩に言われてじゅんぺい先輩が落ち込む。
「今はこんな面白系だけど、昔はヤンチャだったんだよねー？笑えないくらいに」
そう言いながらクスクス笑う昴先輩に、さらに肩を落とすじゅんぺい先輩。
「それ一番言われたくなかったのにー！」
「そんなにすごいんですか？」
俺が聞くと、昴先輩が教えてくれた。
「そりゃあもう、喧嘩ふっかけてくる奴は脳天
かち割り当たり前で、中学校の裏番で有名だった
んだよ〜。ここに入ってきた時もちょっと話題に
なってたんだよ、『裏獅子』が来たって。」
「へー……すごいっスね」
思いもよらなかったじゅんぺい先輩の過去に、
思わず感嘆の声を上げる。
「いいんだよ、昔の事は昔の事で。今は楽しいからそれでいいのよん！ねぇ、海..あれ？」
「海ちゃんならあそこでお昼寝中だよ。
最近バイト忙しいみたいだからね…」
「バイトしながら勉強なんて、先輩凄いっすよね。
確かバイト12個でしたっけ…」
「ううん、15個」
「増えてる！！」
文字数の関係で、ここで切らせていただきます！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 38人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくです！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2016年9月14日 20時) (
レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりも | 作成日時：2016年8月9日 16時
