第18話 熱い ページ21
卓巳side
あと少しで教室に着くという時。
「なあ、LINEやってる？交換しよーぜ！ 」
「どこから転入してきたんだ？」
教室がいつもより賑やかなのにきづいた。
出入口から覗いてみると同級生の奴らが集まっていて、その中心にパニクってるAがいた。
「えええええっと……」
どもりすぎだろ....
「おい、A。先輩が呼んでるから、屋上行くぞ」
助け舟を出してやると、すぐに
「うん！」
と言って、こっちに走ってくる。
その様子に子犬みたいなんて思ってしまった。
一緒に屋上に向かって歩き出す。
「卓巳くん、ありがとう」
教室から離れると、そう言われた。
なんか、女子から礼言われるのって照れるな……
それを誤魔化すように、話題を変える。
「でも、本当に苦手なんだな」
「うん……なんかね、緊張するの」
「俺の事は平気なのに？」
昨日も聞いたことを、もう一回聞いてみる。
すると、少し前を歩いていたAが不意に
ふりかえった。
長い淡い金髪が、Aの動きに合わせて
揺れる。
驚いている俺に、Aはにっこり笑った。
「卓巳くんはね、特別なの！」
昨日と違う答えに驚く。と、同時に顔が今までで
一番熱くなった。
やべー、絶対 今 顔真っ赤だ。
少しうつむき、顔を見られないようにする。
「早くいこーよ！」
あんな照れるような事言ったくせに、気にしていない様子のA。
こいつ、鈍感なのか？
って、Aの言う通り早く行かねぇと！
屋上に着く頃には今もまだ熱いこの顔が冷めるといい、なんて悠長な事を思っていた。
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくです！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2016年9月14日 20時) (
レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも | 作成日時：2016年8月9日 16時
