手違いで第四校舎に転入してしまいました…【セクメン】

第15話 喧嘩（3） ページ18

引き続きサイハside


「お前……殺す！」


欄麻をボコったのが気に食わなかったのか、媚堂が蹴りかかって来ようとする。

視界をかすめる赤い髪。


「お前の相手は、俺だろうが！！ 」


どうやら媚堂に利き手を痛めつけられたようで、
反対の腕で殴りかかっている。


欄麻と媚堂が校庭に落ちていく。
俺らが校庭に降りた時にはピクリとも動かなくなっていた。


んだよ、もう終わりかよ……蛯高。
顔ばっかで大したことねぇな！


「おい、童〇1発殴らせろ」

「お断りします！！」


チッ、つまんねぇな

この後どうするか全然考えてねぇ……


と、考えている間に後ろで卓巳の声が聞こえる。


「か……はっ……！」


後ろを振り向くと、卓巳が媚堂に首を締められていた。まだ生きてたのか？

あ、そういえばまだ15分立ってないわ


「そのまま絞め殺すなよ、媚堂
こいつさえ潰せば……終わるんだ」


欄麻が卓巳に近づく。間に合うといいなぁ？

スマホのタイマーは15分まであと5秒を
指していた。

5…

4…

3…

2…

1…


「死ね」


ちょうど欄麻が、手を勢い良く卓巳に振り下ろした時にその時は来た。


…0


「タイムアップだ お前の負けだな欄麻」


愛用のムチで、ちょうど一直線で並んでいた3人を縛り上げた。


「俺は」


ムチを上に振り上げる。


「弱ぇ男に興味はねぇ」


その後思いっきり下に叩きつけた。


「やめろおおおおおおお！！」


ズドン！


身体の奥から笑いがこみ上げてくる。


「クククククッ」


「あーはっはっはっはっはっ！地面に3輪刺し
超笑える！！あーはっはっはっはっはっはは！」


この笑いが収まったら、Aの所にでも行こうか。ちょうど目を覚ましている頃だろう。

だが、この笑いは

そんなすぐには終わりそうもなかった。

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