第12話 絆創膏 ページ14
Aside
救急箱を戻しに、保健室(？)に向かう。
薄暗い廊下を歩いてふと気づく。
前に見覚えのある白衣が見えることに。
「あ、サイハ先輩！」
声を掛けて近寄るとサイハ先輩はこっちを見た。
ｻｲﾊ「…Aか」
「まだ学校にいたんですね。」
ｻｲﾊ「まあな」
ｻｲﾊ、貴「「………」」
沈黙が辛い…
ちらっとサイハ先輩の方を見ると、頬が少し切れて血が滲んでいることに気づいた。
「サイハ先輩！その頬の傷大丈夫ですか？」
サイハ先輩が手で傷を触った。
ｻｲﾊ「ああ、これか。さっき切った。」
「良ければ手当てしましょうか？」
そう言うと、サイハ先輩は立ち止まってこっちに顔を近づけてきた。
「へ？」
固まる私を見ておかしそうに笑うサイハ先輩。
ｻｲﾊ「何固まってんだよ、手当てしてくれるんだろ？A？」
「あ、はい！」
救急箱から絆創膏を取り出す。テープ部分に触れないように気をつけて、傷に貼り付けた。
「できましたよー！」
ｻｲﾊ「礼の変わりに、保健室までついてってやろうか？」
やっぱりあそこ保健室であってたんだ…
「やったー！ありがとうございます！」
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「はぁー…」
保健室に行った帰り、私は家に向かっていた。
今日はほんとに色んなことがあったなぁ…
結構疲れたかも。
カチャ
家に着き、鍵を差してドアを開ける。
一人暮らしの家にしては、随分と広いこの家。
日中は、あんなに賑やかな所にいたせいか、
いつもよりも寂しく思える。
だから夜は嫌い。
「早く学校に行きたいな…」
そんな言葉がひとりでに口からこぼれた。
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます！これからも頑張りますのでよろしくです！(*･ω･)*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2016年9月14日 20時) (
レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください！！ (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりも | 作成日時：2016年8月9日 16時
