第9話 手当て ページ11
Aside
サイハ「さぁ、知らねぇなぁ」
その言葉の後に、サイハ先輩は屋上から飛び降りた。私も連れて。
え、ちょっ、まだ心の準備が…!
「いやあああああ!!!」
たまらず叫び声を上げる。下から吹き上げる風と、
耳元で鳴るヒュウヒュウという音が段々と遠くなっていき、私の意識も遠くなっていった。
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「あれ?」
さっきまで外にいたはずなのに、目の前に白い天井が見える。
起き上がると、白いベッドと、薬や包帯がみえた。
どうやら、保健室らしきところに寝かされていたらしい。
いつの間に移動したんだろう?誰かが運んでくれたのかな?
サイハ「やっと起きたか。」
気がつくと、目の前の白いベッドにサイハ先輩が
座っていた。
「サイハ先輩!な、何が起こったんですか!?」
サイハ「屋上から落ちる時に気絶したんだよ。俺がここまで運んでやったんだ、感謝しろよ?」
サイハ先輩が運んでくれたんだ。
優しい人なんだな…
「はい!ありがとうございます!」
私がそう言うと、サイハ先輩が近づいてきた。
え、怒らせちゃったのかな?
ビクビクしていると、顎をクイッと上にあげられた。サイハ先輩と目がまともに合う。
サイハ「俺は素直なやつ、嫌いじゃないぜ?」
おおっ、褒めてもらえた!
「ありがとうございます!嬉しいです!」
サイハ「え?」
「どうかしましたか?」
サイハ先輩は少し笑って、なんでもないと言った。
「あの、そういえば他校生の人はどうしたんですか?私が気絶する前いた人達なんですけど…」
卓巳くんもいないし…何があったんだろう。
サイハ「あー、あいつらか…」
「何か知ってるんですか?」
サイハ「あいつらなら校庭にいるよ」
校庭に?不思議に思って、校庭に行ってみると
そこには
血まみれの他校生の人と、卓巳くんがいた。
「!?」
一瞬思考がフリーズした。
でも早く手当てしなきゃ…
あんなに血が出てるし、このままだと危ない!
私は急いで、救急箱を持ってきて
卓巳くんより重傷な、他校生の人の手当てをした。
キリ悪くてすみません!
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まりも(プロフ) - 時雨 都さん» ありがとうございます!これからも頑張りますのでよろしくです!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2016年9月14日 20時) (レス) id: 7ccd4d3623 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 都(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!! (2016年9月14日 19時) (レス) id: cd89bf99bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりも | 作成日時:2016年8月9日 16時