捨てられ少女は北のヤンキーに拾われました。【実況者】

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『うぅ、寒みぃ…』

あぁ、やべぇ、東京慣れしすぎたせいで
久々に帰ってきた北海道が
死ぬほどさみぃ…


『綾鷹買ってこよ……開かねぇ

玄関の前に雪積もってやがる…』

まじでこの北海道あるあるやめてほしいわ。
ドアが開かなくなる現象。



仕方ねぇ。無理やり開けるか


『っ…おりゃっぁ‼‼』


「きゃっ‼」
『うわぁ‼』

『っ痛ぇ…お前人の家の前で何してんだよ‼しかもドアのまえでよぉ‼』

「っ…」

『あ？…子供？』

「…」

『はぁ…』

『ったく、非常識な奴だな…親は？』

「…」

『黙ってたらわかんねぇよ』

「…い、ない」

『いない？どっか出かけてんのか？』

「…すて、られた」

『は？』

「っ…」

『あ、わりぃ…てか、それまじ？』

「…」

『…』

すっげぇボロボロの服。この感じからすると一週間はこの寒いなか外で一人だったってことか…まじっぽいな。


『…はぁ、じゃあ。取り敢えず俺の家入れ』

「…？」

『さすがにガキ一人外に置いておくほど俺は残酷じゃねーよ』

「…」

『なに？そう見えるって？』

「っ…」

『そんな必死になるなよ、冗談だって。ほら、よくわかんねぇけど入れ。な？」

「…」

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