74story ページ32
キ「ごめん、ごめんな。」
掠れた声で、そう何度も繰り返す。
キ「俺、まじ最低なこと言った…」
『…』
キ「結婚しなければよかったなんて、思ってない
ただ、俺のせいでレトさんが…みんなが…」
キヨはひどく苦しそうな顔をして
私から目をそらした
なんて声をかけたらいいんだろう
どうすれば彼の心を埋められる？
『…キヨ』
キ「…」
楓「ぱぱ！！まま！！」
『っ楓！？』
キ「楓！一人で動いちゃ危ないだろ！待ってろって…」
レ「俺が連れてきたんよ」
キ「レトさんっ」
レ「キヨくん、どーしたんその顔
普段からひどい顔がもっとひどくなってるぞ」
そう、口角を上げて言う。
『あの、大丈夫なの…？』
恐る恐る尋ねると、レトさんはいつもと変わらない
屈託のない笑顔で
レ「大丈夫。だから二人ともそんな顔せんで」
キ「っ、レトさぁぁぁん！」
レ「うぉ、！！なに！？きもいんですけど！？」
キ「ごめん俺がぁぁぁ俺がぁぁぁ」
レ「よく分かんないからゆっくり話して？」
小さい子をなだめるようにレトさんは
キヨの肩をポンポンと優しく撫でた。
キ「…俺のせいで、レトさんやみんなに迷惑かけてばっかで…」
レ「…」
キ「いつも、困らせてるし…俺がいない方が…」
レ「…」
キ「それに…」
レ「おい。」
キ「っ…」
レトさんは、少し怒ってキヨの顔を無理やり自分の目線に合わせた。
レ「たしかにお前はすっげぇ迷惑だし、わがままでじぶん勝ってで、俺らのことなんてなーんも考えてないし」
キ「…」
レ「おまけに今日だってバレるの百も承知でなんもせーへんで歩いて見つかって、俺巻き込んでほんと迷惑だし」
キ「っ…だからっ…」
レ「でもな！」
力強い声でキヨへと言葉をぶつける
レ「そんなお前でも、一緒に居たいって思ったらから、力になりたいって思うから、みんな好きでお前の近くにいんだよ！！」
キ「っ！！」
レ「迷惑だろうがなんだろうが、俺たちはお前といるのが好きなんだよ！だから俺だってこんな風に一緒にきてるんだろ！！」
普段温厚で静かなレトさんが
必死で声を荒げる。
それは怒りからではなく
ただキヨにわかってほしいという強い思いが乗っていて、どこか柔らかい
レ「だから、なんも気にせずどんと構えとけ」
そう言って優しく笑った。
キ「レトさん…ありがとなっ」
少し涙で潤んだ瞳でキヨはいつもの笑顔を見せた
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夜桜(プロフ) - *:まりな:*さん» 別アカウントから失礼します！レトさんの言葉は心温まりますっ (2020年12月21日 1時) (
レス) id: a0345e95ad (このIDを非表示/違反報告)
*:まりな:*(プロフ) - 夜桜さん» それな！…。れどぉさぁぁぁぁぁぁあん(2回目)ダメだよ！うおん駄目！泣くれどぉさぁぁぁぁぁぁあん！！！ (2019年12月29日 15時) (レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - *:まりな:*さん» レトさんはいつもサラッといいこと言ってる気がします笑 (2019年12月29日 11時) (レス) id: 6255b7e8b8 (このIDを非表示/違反報告)
*:まりな:*(プロフ) - れどぉさぁぁぁぁぁぁあんンンン！！！！ まじで！…まじで！やばい(語彙力) (2019年12月28日 22時) (レス) id: ce0c123210 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 松たけこ(夜桜)さん» 最高すぎるだなんて、嬉しいお言葉ありがとうございます！ゆっくりあせらず頑張っていきます！ (2019年12月28日 20時) (レス) id: 6255b7e8b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜 x他1人 | 作成日時：2018年12月9日 20時
