灰谷兄弟の姉3

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家についてしばらくすると蘭が帰ってきてすぐ部屋に行ったと思ったら戻ってきた


相変わらず話さないままだけど私たちと少し離れた距離でこっちを見てる


竜胆「A、おいで」




ソファに座っていた竜胆に腕を引かれて、膝の間に座る形になる


後ろに体重かけて、寄りかかると竜胆の顔が横にきて頬に音を立ててキスをされる



私の胸元あたりに両腕を回すと、そのまま携帯をいじり出す


竜胆は携帯ゲームを始めたため、指で少し触るとその手を掴まれた




竜胆「勝手にいじんな」


「だって竜胆が目の前でやるんだもん、ずるい」




ゲームをやっているところを眺めるけど、少し暇になってきて竜胆の片腕に頭を預ける


竜胆「重い」

「私もやりたい」

竜胆「じゃあちょっとだけな」

「え！いいのやった！」





後ろを振り返って竜胆に笑顔を向けると後ろの方にいた蘭と目があって慌ててそらす


竜胆「可愛い」


竜胆は私を引き寄せると私の唇や額にキスをする


蘭「もう無理」


「え？」


蘭は私の腕を勢いよく引くと廊下に連れ出して、自分の部屋に私を押し込む




蘭「なあ、まだ怒ってんの？」

「怒ってない…」

蘭「俺がまだああいうDVD持ってるか不安？」

「…不安じゃない」




さっきから真逆のことばかり言ってしまう
本当は不安だしまだ蘭に怒ってる

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