灰谷兄弟の姉3

． ページ43

「ちょっと、蘭！」


「もっとくれよ」


蘭はテーブルに肘をついて手を顎に当てながらこっちを見る

それを無視してもう一口スプーンですくって竜胆に渡そうとするとまた同じようにされる



蘭「竜胆にあげんじゃねえの？」



からかうように言ってくるから、ムキになってもう一度竜胆に同じことをしようとするとまた蘭に腕を掴まれる



蘭「お前さ、俺に触られたいだけなの？」


「ちがう！」



そんなことを言い合っているともう一つの手が私の腕に伸びて、強く掴む


竜胆「いい加減よこせよ」


「ご、ごめんね竜胆」


竜胆「てか、こっちくればいいじゃん」


その手をさらに強く引いて、竜胆は私を横に座らせる

どこか竜胆のスイッチが入ってしまったようで竜胆は蘭を睨む




「竜胆？」

竜胆「なんでもない」




アイスを食べ終わと、蘭は1人でどこか行ってしまい戻ってこなかった


一応竜胆から連絡を入れといて先に帰ることに


蘭怒ってしまったのか不安になるけど、追いかけるのもなんか違う…




「ねえ、竜胆
楽しかった！」

竜胆「なら良かったな」

「竜胆は？」

竜胆「めんどくせえ女」

「もう！！」




そうは言いつつも口角は上がってるからなんか安心する

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