灰谷兄弟の姉3

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普通開けた直後に触られたら痛みは多少あるよね？



自分でももう一度触ってみるとなんだか違和感を感じた


「あれ、これってもしかして…イヤリング？」


竜胆「お前気づくの遅すぎ」


蘭「普通開けた直後気付くよな」


「でも、ピアッサーの音が…」


蘭「ああ、これ？
これは別にいらねえやつだから」


ぽいとそれを床に投げ捨てる


竜胆「兄貴、それアジトから勝手に持ってきたやつ？」


蘭「だから何」


竜胆「誰かががなくなったとか騒いでた」



蘭「あ？そんなのどうでもいい」



もう一度鏡を見てみるとやっぱり可愛い


「ねえ、可愛い？？」



蘭「お前は別にピアスでもイヤリングでもしなくても可愛いんだよ」


蘭は乱暴に頭を撫でた



「でもなんでピアスはダメなの？」



蘭「だからお前のどこかに傷がつくのが嫌なの」


竜胆「せめて、もうちょい経ってからな」



「でも、2人はだいぶ前に…」



蘭「俺らは別にいいんだよ」



そんな理不尽な理由に文句を言いそうになったけど、なんだかんだイヤリングで満足している私もいた


鏡を見るたびなんだか頬が綻ぶ


だけどやっぱり普通のピアスを開けたい気持ちもあ諦めきれなくて


「じゃあ、あとちょっとしたら開けてもいい？」


蘭「お前が開通すんのは別の穴でいいんじゃね」



「え？それってどういう…」


竜胆「まあ、とりあえず開けれてよかったじゃん」


竜胆は蘭の言葉を無視する



「うん！」


蘭「んじゃ、俺らは開通作業入るんで」


蘭は私の腕を首元に回させると抱き上げる


「え？開通作業って、もう終わったんじゃないの？」


蘭「別の意味のがまだ終わってねえ」






蘭はニヤリと笑みを浮かべて、寝室に向かった



竜胆も後をついてくるけど、私はその後すぐに開通作業の意味を知ることになる

海→←．

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