灰谷兄弟の姉3

． ページ39

「自分の私物を蘭さんに扱ってもらえるなんて幸せです！！
失礼します！！」


「おい！これ！いらねえって！！」


そいつは勢いよく頭を下げると仲間を引き連れると帰っていった


何だあのアホは…
あんなやつここに入れたのはどこのどいつだよ


さっさと辞めさせるか


手元に残ったDVDを眺めていると


「うわっ、兄貴そういうの見るっけ？？」


後ろから話し合いの終わった竜胆が声をかけてくる




「見ねえよ」

竜胆「じゃあそれなんだよ」

「これは新人に無理やり押し付けられた」

竜胆「兄貴、欲求不満にでも思われたんじゃね？」




にやけ顔で言う竜胆のケツをける


竜胆「いってえっ」

「誰が欲求不満だよ」

竜胆「だってそんなんじゃねえと渡されねえだろ」

「もう一発蹴られたい？」

竜胆「勘弁
で、それはどうすんの？」




竜胆が俺の手元にあるDVDを指さす


「明日ってさA遅いっけ？」

竜胆「まだ聞いてねえけどいつも通りだろ」

「じゃあその時にでも見てみるか」


竜胆「え？兄貴まじ？」


「竜胆もこういうのほぼ見たことねえだろ
ちょっと気にならね？」


竜胆「まあ、別に気にならないってわけでもねえけど…」




そうして見ることが決行されたけど、まさかのAが早帰りをしてきて怒って部屋にこもってしまった



竜胆「兄貴、早めに謝れよ」

「うるせえ」


どうせあいつのことだから明日には機嫌が治ってるはず今日1日は機嫌が悪いだろうからとりあえず触れないようにしとこう


そのあとAは俺が自分の部屋に入った瞬間に部屋から出てきて飯やら風呂を済ませたよう


大丈夫



明日には機嫌が治ってる、そう自分に言い聞かせて眠る

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