灰谷兄弟の姉3 (ページ38)

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蘭side

昨日集会に行った時、新人が集まって何かを見ていた

「うわあ、すげえ」

「めちゃくちゃ胸でけえよ」

「顔も可愛くね？？」

注目を集めていたものをそいつらの背後から見てみるとそういう動画

よくそんなの見て興奮できんな

「だっせえ」

思わず声が出る

すると新人たちが振り返り俺の方を驚いた顔で見つめる

そりゃそうだろう、俺は幹部の人間だから新人と会話を交わすなんてことはまずない

「らっ、蘭さんっ！！！」

蘭「声でか、うるさ」

「す、すいません…」

蘭「てか、お前らそんなの見てねえで生身の女抱けよな」

「俺たちは蘭さんみたいにモテないので簡単に生身の女なんて抱けないです…」

泣き真似をする様に目を擦る

「…でも、蘭さんお言葉ですがこの動画の女優はおすすめですよ」

蘭「お前そんなの俺に勧めて覚悟できてんの？？」

「ひっ！！」

睨みつけると簡単に縮こまる

まだ流れている動画をちらっと見てみるとこいつらがいうように確かに悪い女でもない

それに言ってしまえば俺の好みに近い

でもやっぱりあいつには敵わないし、到底及ばない
俺の一番のタイプはAであって他の女は眼中にない

Aは着痩せするタイプだけど出るとこは出てて、顔もあの通り反則的に可愛い
時々男を誘惑してるのはめちゃくちゃイラつくけど

そして、中身も最高ときたらやっぱり俺の中ではA一択でしかない

「あの、蘭さん…？」

蘭「あ？」

「良かったらどうぞ！！」

ビビりながら勢いよく差し出されたのはその女のビデオ

蘭「お前馬鹿なの？」

「俺のなけなしの金を払ってやっと買えたものなんです！それにレアモノですよ！！
良かったらお貸しします！」

　
「やっぱお前アホだろ
俺じゃない幹部のやつにいってたらまじで殺されるよ」

正直そういう類のものはほとんど見たことがない

なぜならそういう気分になった瞬間には抱ける女が常にいたからそういうものは必要なかった

だけど興味がないわけではないのは確か

Aがいない時間にちょっとくらいみるならありか…？？

そいつに差し出されたDVDを手に取る