灰谷兄弟の姉3 (ページ30)

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「怖いからやだ
ねえ、カクちゃん私これから何されるの…？」

恐怖で涙が浮かんでくる
カクちゃんが安心させるように私の涙を指で拭って頭を撫でる

鶴蝶「お前の怖がることはなんもしねえ」

「ほ、本当に？」

鶴蝶「ああ」

イザナ「でも今の聞いて閉じ込めるっていうのもやっぱ悪くないよなあ」

「カクちゃん！！イザナ君がなんか言ってる…！！」

鶴蝶「これ以上Aをビビらせんなよ」

カクちゃんは扉のノブにかける

「ね、ねえ、本当に入る？」

鶴蝶「しつけえ、入る」

カクちゃんが扉を開けた途端後ろから背中を押されて、無理やり入れられた

思わず地面に膝をついてしまい、ゆっくりと顔を上げるとそこには豪華な装飾、家具が置いてある

まるで映画でマフィアとかが使うような部屋だ

鶴蝶「悪い、力強すぎたな
だいぶ弱めたつもりだったんだけど」

カクちゃんは私の脇に腕をいれて立ち上がられてくれる

「カクちゃんひどい…」

鶴蝶「だから悪かったって」

カクちゃんは私をソファに座らせると自分は床に片膝をついて私の足を太ももあたりに乗せると、膝を見て優しく撫でてくれる

鶴蝶「痛くねえ？」

「うん、全然痛くはなかったよ
絨毯がすごく柔らかかったから」

イザナ「鶴蝶、もしAに１つでも傷がついてたらお前は地獄行きだったけど」

「怖いこと言ってる…」

イザナくんは私の隣に腰をかけて、私の肩に腕を回す

イザナ「姫、ここの居心地はどう？」

「姫？？」

イザナ「そう、俺の姫
Aが言うならいつでも天竺の姫にもしてやる」

イザナ君は王子さまのように私の手を取ると手の甲にキスをする

鶴蝶「名前、今更になって説明するけどここは天竺が所有する倉庫だ
さっきの奴らも全員天竺の隊員」

「え、あんなにいっぱいいるんだ…」

鶴蝶「あれ以上に数はいる
で、ここは幹部の部屋だ
天竺の幹部およびイザナしか使えない」

「あの…そんな部屋に私が入っていいの？」

イザナ「Aは俺の特別だからこの部屋に入れた」

イザナくんは優しく微笑んで私の頬を撫でる
すると携帯の着信音が部屋に鳴り響く

　