灰谷兄弟の姉3 (ページ27)

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「ところでどこにいくの？」

私も連れてきたはいいけど2人がどこに行こうとしてのかはわからない

イザナくんとカクちゃんは顔を見合わせて何かを合図する

「え？何か決まってるの？」

鶴蝶「…」

「2人とも黙らないでよ…
遅く帰ったら蘭と竜胆に怒られちゃう…」

兄弟の名前を出した途端2人に睨まれて何も言えなくなる

先頭を歩いていくカクちゃんの後ろでイザナくんは私の手を指を絡ませて握る

誰がイザナ君にこんなギャップがあると思うのだろう

イザナ「Aは最近変な男に絡まれたりしてない？」

「変な男…？
変な男はいないけど…」

イザナ「ちなみに俺が言う変な男はAに近寄る男全員のことね」

だとしたら三ツ谷君が思い浮かぶけどいつも兄弟に鈍感と言われる私でもわかる

ここで彼の名前を言ってしまったら自分の身も三ツ谷君の身を危ういことを

イザナ「もちろん俺以外いないよね？」

「う、うん！大丈夫っ！」

イザナ「へえ、Aはそんなわかりやすい嘘つくんだ」

そう、その顔
口元だけ笑っていて目が完全に笑っていない

鶴蝶「おい、イザナ
あんまりAを詰めんな
Aだって色々あるだろ」

「カクちゃんっ…！！」

その助け舟に今すぐ後ろ姿に思い切り抱きつきたい気持ちになったけど抑える

イザナ「イラつくなあ
Aもさ、そんな目で鶴蝶のこと見んなよ」

イザナくんは突然立ち止まり、カクちゃんの方を向いていた私の顔に手を添えて、無理やり自分の方に向かせる

「あ、あのイザナ君？？」

イザナ「Aは俺だけを見てればいいんだよ
わかるだろ？？」

「んぅっ」

さっきまでずっと唇だけ避けてキスをされていたのに、突然唇にキスをされて身体がピクッと跳ねる