灰谷兄弟の姉3 (ページ26)

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するとものすごいスピードでイザナくんがカクちゃんに蹴りを入れてそれをカクちゃんが腕で止める

「カクちゃん、大丈夫？！」

鶴蝶「Aに当たったらどうする気だよ？！」

イザナ「Aに当てるわけないだろ
俺と将来を共にする人なのに」

そんな約束した覚えは一切ないんだけど…

イザナ「鶴蝶、俺言ったよな？？
触るなって」

鶴蝶「わりいな、イザナ
俺もこいつと触れたいもんで」

イザナ「死にてえの？」

2人の間で火花が散る
これじゃあまたさっきの状態に元通りだ

「イザナくん、カクちゃん喧嘩はダメ！！
もう早くお店出よう！！」

呆然と私たちを見ている友達に手を振る

「今日は本当にごめんね！！詳しいことは後で連絡するから！」

これ以上の羞恥は耐えられなくなって2人の手を引いて外に出る

「2人ともあんなところで暴れないでよ」

イザナ「俺のAに罵声浴びせたり、触る馬鹿がいるから俺も耐えられないんだよね」

イザナくんは明らかにカクちゃんの方を向いて言う

鶴蝶「別にお前のものじゃなくね？」

また2人の間で不穏な空気が流れる

「だからダメ！
カクちゃんが今回は引いて！
イザナくんはこの状態に入ると止められないんだから！」

カクちゃんの腕を引っ張って自分の方に寄せて耳元で話す

鶴蝶「悪かった…」

カクちゃんはなぜか恥ずかしそうにして私の頭を撫でる

イザナ「A、こっち」

イザナくんは私の腕を引いて自分の腕の中に閉じ込める

イザナ「あのさAは可愛いんだからさあんまり他の男に媚び売らないでよ」

「可愛くなんて…」

イザナ「俺から見たら他の女なんてどうでもよくなるくらい可愛いけど」

イザナくんは私の顔を下から覗き込んで頬を撫でる

イザナ「顔赤くなってる」

微笑んで鼻と鼻が触れ合いそうな距離まで顔を近づける

鶴蝶「おい、いちゃついてねえで行くぞ」

カクちゃんが私たち間に腕を入れて離れさせる