灰谷兄弟の姉3

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どうやら3人は大学生の先輩でSNSで私を含めた友達との写真をアップしたところ久しぶりにメッセージが来て、会うことになったらしい


どうしよう、早く帰りたい…


ご飯や飲み物が運ばれてきて皆んなが盛り上がってる中、私だけもくもくとご飯を食べる


「美味しい…」


思わずほころんだ顔になってしまうほど美味しい料理


それを堪能していると


「Aちゃんって美味しそうに食べるね」


いつの間に隣に座って話しかけてきたのは初め会った先輩


「え？？」

「突然話しかけちゃってごめんね
あまりに可愛くてさ」


「か、可愛い？」


私に爽やかな笑みを向けて衝撃的な一言を発する先輩


「よく言われない？？」


「いや、全然…」


「こんなに可愛いのに」


「いや、可愛くなんて…」


「そうやって謙遜するところも可愛いね」


これが年上のテクニックというものなのだろうか
追い討ちをかけるように距離を縮めてくる


「あ、あのその近いです…」


「あ、ごめんね？
じゃあこれくらいならどうかな？」


先輩はほんの少しだけ距離を取る


「Aちゃんは何か趣味はある？」

「好きな食べ物とかは？」


あまり気持ちいいような返事をできない私に対しても横を離れずひたすら話しかけてくる

周りが盛り上がっているというのに私達だけ静かな感じ


「ねえ、Aちゃんさ恋人とかいるの？」

「へ？？」

思わず間抜けな返事が出てしまった


「恋人はいないです…」


「そうなんだ！」


先輩はちょっと嬉しそうに笑って私と再び距離を縮めた


「ねえ、Aちゃん」

「は、はい」


先輩は私と顔の距離を近づけて耳元で呟いた

「あのさ、良かったらこれから俺と抜け出さない？？」


「え？え？！」


その衝撃的な発言に思わず声をあげてしまう
抜け出す？ここを2人で？？


「あ、あの私…」

先輩の誘いを断ろうとした瞬間




「お前何やってんの？」



後ろから誰かの声が聞こえた

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