灰谷兄弟の姉3 (ページ14)

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竜胆「お前らなんて初めからどうでもいいだよね」

竜胆はだるそうにして肩の骨を鳴らす

蘭は私を一旦地面に下ろす

竜胆「てか、A水着着てんじゃん」

竜胆はパーカーの襟を掴んで中を覗き込む

「だめ！」

竜胆「俺たちに見せるためにきてんだろ？
可愛いじゃん、A」

耳元で囁かれ、その言葉に顔が熱くなる

蘭「早く全部見たいけど、なんなのそれ」

蘭が指さしたのは私の下の水着
上はパーカーを着ているけど、水着以外何も着てない

蘭「そういうの俺らの前だけでいいじゃん」

「それじゃあ水着の意味がっ！きゃっ！」

蘭が水着のヒモを引っ張るため蘭の手を止めてると、竜胆が後ろからお尻を撫でた

竜胆「俺ら以外がお前のケツみるとかありえねえから、隠してくんね？？」

竜胆はさりげなく手を動かして私のお尻を触ってくる

「竜胆、だめだってっ」

2人から伸びてくる手を必死に止めてると

「もうなんなの！あんた達！」

「てか、姉弟できもいんだけど！！」

さっきまでこの光景に唖然としていた女の子達が騒ぎ出す

「ほんときもい！！」

竜胆「好きなだけ言ってろよ
俺たちは元からこいつにしか興味ないし」

蘭「早く帰れよぉ、ブスども
俺らはこれからお楽しみが待ってんだよ」

「ぶ、ぶす？！！？」

「私たちのこと言ってんの？？！！」

いや、女の子達は明らかに可愛いはず…

蘭「逆にお前ら以外にブスの女ここにいる？？」

もしかしてと思い、じっと蘭の顔を見つめると

蘭「はあ、お前なわけなくね？？」

そう言って私のおでこを小突き

竜胆が肩に腕をまわして私の真横に立つ

竜胆「A、あいつら帰ったら好きなもん買ってやるから」

「かき氷…」

竜胆「ん、了解」

竜胆は私の頬にキスをする

竜胆「てことで、早くどっか行ってもらっていい？？」

「あんた達ふざけないでよ！！」

女の子は私に近づいてきて腕を振りかざす
叩かれるかと思ってギュッと目を瞑ると

竜胆「お前らさ、いい加減にしろよ」

蘭「こいつに手出したら女だろうと容赦しねえよ」

その腕を兄弟がギュッと掴む

「い、痛い！！離してよ！！」

「ほんと意味わかんない！！！」

「もう行こう！！」

女の子達はそのまま去っていく

蘭「まじでうぜえ
相手にするんじゃなかった」

「ねえ、2人とも怪我してない？？」