灰谷兄弟の姉3 (ページ13)

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その瞬間、身体がふわっと浮き上がる

蘭「ほんと可愛すぎ」

「え？？んっ！」

蘭は私の腰元に腕を回すと、そのまま持ち上げてキスをする

「んぅっ、ら、ん」

皆んなの前だと言うのに、舌を差し込まれて濃厚なキスをされる

一旦唇が離れて息が上がった状態で周りを見てみると女の子達は目を見開いている

「は？？え？？どう言うこと？！？！」

「え、お姉さんさんだよね？！」

蘭「竜胆、もう終わり！
Aが折れた」

竜胆「やっとかよ
A、さっきはきつく言ってごめんな」

竜胆は私の前髪を指で避けて、額にキスするとそのほかにも頬や唇に何度もキスをする

どういうことなのか分からなくて、蘭に持ち上げられたまま呆然としてしまう

「…どういうこと？
さっきまで2人とも冷たかったのに」

蘭「どういうことだと思う？」

「わかんない…」

蘭「最近、お前俺らのことなめすぎてるから仕返し」

「へ？？」

竜胆「バイト始めたり、ドッキリしたりとか好き勝手してたよな？？

こういう風に好き勝手し始めるのは躾ができてない俺らのせいだし」

「だからってこんなのひどいよ…」

再び涙がこぼれ落ちると、それを竜胆が手の甲で拭う

蘭「A泣きすぎ」

「だって嫌だったんだもんっ」

蘭「俺らが悪かった
こんなに泣くと思わなかった」

蘭の首に腕を回して強く抱きつく

首元に顔を埋めると、そのまま優しく頭を撫でてくれる

竜胆「ちょっとやりすぎた？？」

「…もう2人とも嫌いだもん」

その言葉を言った途端、蘭の撫でてた手が止まった

どうしたのかと思って顔を上げる

「蘭？」

するとさっきまで優しく微笑んでいたのに少し怒った顔ををしている

蘭「その言葉は冗談でもやめてくんね？
好きなやつに言われたらどれだけしんどいと思ってんの？？」

竜胆「簡単に嫌いとか言ってんじゃねえよ」

「だって2人が冷たくするから…」

2人とも眉間に皺を寄せるから何だか少しだけ仕返しをした気持ちになる

「ねえ、蘭
私達は？？」

女の子が蘭の腕を掴むとその手を払う

蘭「さっきから汚ねえ手で触んなよ」

「え？？でもさっきまで！」

蘭「もうこいつが正直になったからお前ら用無し、さっさと帰れよ」

「は？！ふざけないでよ！！
さっきまでホテルいくとか言ってたじゃん！！」

「そうだよ！！約束は守ってよね？？！」