灰谷兄弟の姉3 (ページ11)

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「本当だあ！お姉さんっておっちょこちょいなんですねぇ」

「それか私たち外で遊んでるんで、その間かき氷食べてたらどうですか？？」

「いい、私も行く…」

結局何も食べることなく4人について行く

兄弟はサーフィンをするようでその準備をする様子を眺める

すると肩を強く押された

「…えっ、なんですか？？」

「あんたさ、いい加減帰りなよ」

「あの2人が邪魔そうにしてるのわかんないの？」
　

確かに邪魔そうだけど、ここで引いたらこの人達と兄弟が遊びに行くことになってしまう

「帰らないです…」

「早く帰れよ」

すると、ボードを持った2人が戻ってきた

その姿がすごく絵になって思わず釘付けになる

周りにいる女の子達もちらちらと兄弟の方を見ては顔を赤らめていた

「ねえ、私たちもサーフィンやってみたい！」

蘭「あんた達じゃできないっしょ？」

　

蘭が笑ってからかうように言うと、女の子が蘭の肩を叩く

その行動に対して蘭が女の子の頭を撫でた

その光景に思わず目を見開いてしまう
もしかしたら本当にこのまま帰ることになるかも…

蘭と一瞬目があって慌ててそらす

「ねえ、竜胆！
私も教えて！」

女の子は後ろから竜胆に抱きつく

さっきから兄弟が別の女の人と触れ合ってる光景が耐えられない
思わず下を俯く

でも、ここで負けちゃダメだ

「ねえ、私も教えて！」

　

蘭・竜胆「「は？」」

蘭「お前さ、泳げもしないくせに何言ってんだよ」

竜胆「せっかく浮き輪持ってきたんだからそれで浅瀬泳いでればいいじゃん」
　

それを聞いてまた女の子たちが笑い出す

蘭「大体海に来て水着も着ないで何しに来たの？？」

2人から言われる刺さる言葉にさっき止まったはずの涙がまた目の淵に溜まってくる

「ねえ、2人ともこれ以上言ったらお姉さん泣いちゃうよ？？」

蘭「おい、なんとか言えよ」