灰谷兄弟の姉3 (ページ2)

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竜胆「お前、注射も無理なくせして何言ってんの、それにこの体に傷つけるのは無し」

蘭と同じような答えが返ってくる

「いいじゃん…
2人がしてるなら私もしたい…」

そうしていじけていると2人が何やらこそこそ話している

「2人とも何話してるの？」

蘭「別に…」

しばらく2人で話すと

蘭「じゃあ、Aがそこまで言うならピアス開けてもいいよ」

「え、ほんと？？
やった！ありがと！！」

さっきまで反対してたくせには案外あっさりOKしてくれた

ちょっと不思議に思いつつもそんな気持ちより嬉しさが勝つ

蘭に勢いよくぎゅっと抱きつく

竜胆「じゃあ来週の日曜な
ビビって辞めるとか言うなよ？」

「うん、大丈夫！」

竜胆「本当かよ」

そして運命の当日

前日なんだか緊張して眠れなかった
兄弟たちにはそのことバレてなかったみたいだけど

でも、大好きな2人とお揃いにできるなら…
多少の痛みくらい

部屋で待ってろと言われて寝室で待っているけどなかなか呼びに来ないから余計緊張が高まる

竜胆「A、準備できたから来い」

「うん…」

竜胆「お前なんか緊張してる？」

「き、緊張なんかしてないよ！！
全然大丈夫」

竜胆「お前わかりやすすぎ」

竜胆は少し笑って私の手を握った
部屋に行くと蘭がカーペットの上に座って、いろいろな道具を準備していた

なんだか怖くて直視できなかったけど

普通に座ろうとすると、手を引かれ膝の上に座る形になる

蘭「お前暴れるかもしれないからこの体制な」

「暴れないよ！」

蘭「もし暴れて変なとこに穴開いても知らねえから」

「こ、怖いこと言わないで」

もうすでに涙目になりそうになりながら蘭を睨む

蘭「何睨んでんだよ」

「だって…」

蘭「間違えてここに開けても知らないから」

蘭は笑いながら私の鼻を指で押す

「やだ！」

蘭「まあお前が暴れなければいい話だし
竜胆、あれ持ってきて」

竜胆が立ち上がり奥から持ってきたのはピアッサー

目の当たりにすると体が少し震える

蘭「お前ビビってんの？」

「ち、違うもん」

竜胆「これで開けれるな」

竜胆は私の耳元に軽くキスをして目の前に座る

「竜胆、手握って」

竜胆「はいはい」

「…やっぱぎゅーがいい」

竜胆「うん、あとでな」